内容紹介

たった一人の感染者が入国したら2週間で36万人が感染、最終的には4000万人が感染し致死率は60%にのぼるという最悪シナリオもある脅威の「新型インフルエンザ」。その対策を簡潔に解説するワンコインシリーズの最新刊。

おすすめポイント

たった一人の感染者が入国したら2週間で36万人が感染、最終的には4000万人が感染し致死率は60%にのぼるという最悪シナリオもある脅威の「新型インフルエンザ」。その対策を簡潔に解説するワンコインシリーズの最新刊。

新型インフルエンザの脅威がさけばれている現況をふまえ、その概要・基礎知識から、個人・企業・国の対策までを網羅解説!

【まえがき(本書より)】
 2008年11月現在、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが世界各地で、トリやヒトに感染したという報告が続いています。WHO(世界保健機関)によれば、「トリ‐ヒト」感染は15カ国に広がり、感染者累計は387名(うち12カ国、245名が死亡)に及んでいます。現在、世界各地で流行している鳥インフルエンザウイルスが新型インフルエンザウイルスに変異し、全世界で爆発的に大流行する「パンデミック」の発生が危惧されています。
 史上最悪だった1918年の「スペインカゼ」パンデミック発生当時に比べ、医療が飛躍的な発展を遂げた現在でも、新型インフルエンザの出現によって生じる社会的損失や混乱は計り知れないと推測されています。しかし、その出現がいつになるかは専門家にもわかりません。人類が経験した前回のパンデミックは1968年の香港カゼになります。20~40年に一度の周期でパンデミックが起こるといわれ、いつパンデミックが起きてもおかしくない状況にあるのです。
 この新型インフルエンザ対策の基本は、まず「新型インフルエンザの脅威をよく知ること」です。その脅威を知った上で、流行時には外出を控えたり、マスクを着用し、手洗いやうがいを励行するなど「自分の身は自分で守る」ための個人レベルの対策を流行時に実行することが重要です。
 本書では、新型インフルエンザに関する基礎知識と個人・家庭、学校、企業における基本的な対策を解説しています。本書が、今後、家庭や職場において新型インフルエンザに対する事前の備えや流行時の行動についての話し合いにつながり、改めて考える機会となれば幸いです。