内容紹介

表彰台13回も優勝はゼロ――足かけ10年、巨費を投入したF1プロジェクトから何を学んだのか? 第一線のモータージャーナリストが「世界基準のマネジメント」の観点から徹底取材し描き出すもう一つのトヨタの物語。

おすすめポイント

1999年、奥田碩社長の「F1はどうだ?」のひと言から始まったトヨタのF1チャレンジ。

紆余曲折を経ながらも高性能のクルマの開発に成功、優秀なドライバーも育ち「表彰台の中央」まであと一歩、「来シーズンこそは優勝」を確信する現場の思いとは裏腹に、リーマン・ショック後の世界的不況のなか「継続」か「撤退」かに悩む本社。

そして2009年、豊田章男社長による「最後の決断」。世界のモータースポーツを知る筆者が、国内外のキーマンたちに直接取材。

プロジェクトに携わった人々の汗や涙や笑い、巨大自動車メーカーが取り組んでも手に負えなかったF1という世界の魅力と闇、そして結果的にトヨタがそのF1から学んだことは何かを描き出す。