内容紹介

全米ベストセラーが早くも邦訳! 高度に工業化された先進国が伝統的社会から学ぶべき社会構造とは何か。本書下巻では、高齢者対策、個人の危機管理、現代病の原因、食事文化、言語、宗教などから人類の原点を解明!

おすすめポイント

全米ベストセラーが早くも邦訳! 高度に工業化された先進国が伝統的社会から学ぶべき社会構造とは何か。本書下巻では、高齢者対策、個人の危機管理、現代病の原因、食事文化、言語、宗教などから人類の原点を解明!

大ベストセラー『銃・病原菌・鉄』の著者最新作!
2012年12月にアメリカで発売された新作が早くも邦訳されました!

 本書下巻では、危険に対する警戒心、人間社会と宗教の関係性と重要度の変化、消えつつある言語の多様性と、社会における多言語の使用、非感染性疾患と西洋的な生活様式といった人間社会の諸問題を取り上げる。

 現代西洋社会の特徴はインターネット、飛行機、携帯電話といった技術や、中央政府、司法、警察といった制度ばかりではない。肥満、座りっぱなしの働き方、豊かな食生活から生まれる疾病や、社会が豊かになったことによる宗教の役割の変化もまた、現代西洋社会の特徴なのである。

 伝統的社会に強く惹かれ、その研究者としての人生の大半をニューギニアなどの伝統的社会に捧げてきたジャレド・ダイアモンドが、現代西洋社会に住む私たちが学ぶべき人類の叡知を紹介する。

「19世紀、ダーウィンは『種の起源』などの3部作で世界の歴史と自然に対する認識を一変させた。これから1世紀先の学者たちはジャレド・ダイアモンドの3部作――『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』『昨日までの世界』――に対し、ダーウィンの3部作と同等の評価を下すだろう。壮大なる本書は、世界の歴史と自然のみならず、人類の「種」としての運命も描いている。ジャレド・ダイアモンドは現代のダーウィンである。『昨日までの世界』は実生活の喫緊の問題に対する解決案をとおして人々に希望を与えてくれる、時代を変える作品である」(マイケル・シャーマー 作家、科学史家)