内容紹介
近代化を急ぐ明治から大正の世、東大出の西洋医との出逢いが彼女の人生を変えた。日清・日露の戦勝のかげで、忍苦を強いられる市井の人たち、廓の女たち、それぞれに愛別離苦があった。怒濤の時代には禍福は一緒にやってくるものなのか……人も変わり、町も変わる。でも、恋は変わらない。おすすめポイント
近代化を急ぐ明治から大正の世、東大出の西洋医との出逢いが彼女の人生を変えた。日清・日露の戦勝のかげで、忍苦を強いられる市井の人たち、廓の女たち、それぞれに愛別離苦があった。怒濤の時代には禍福は一緒にやってくるものなのか……人も変わり、町も変わる。でも、恋は変わらない。清水次郎長の末裔として知られる諸田氏が自らのルーツを小説に仕立てた日経新聞朝刊連載の意欲作。単行本化にあたっては、2007年に新田次郎文学賞を受賞した日経連載の単行本化『奸婦にあらず』に引けを取らない、ぐいぐいと読者をひきつけるストーリー展開を心がけて大幅に加筆修正。