内容紹介

天下は、権力者ひとりのものでも、名門の家のものでもない。欲で動く人間、という小さな存在の手におえるものではない。信長、秀吉が戦国乱世を平定できなかった理由が、この男の哲学の中にある。

おすすめポイント

天下は、権力者ひとりのものでも、名門の家のものでもない。欲で動く人間、という小さな存在の手におえるものではない。信長、秀吉が戦国乱世を平定できなかった理由が、この男の哲学の中にある。

昨年10月の日経夕刊連載直後に病に倒れ、厳しい闘病生活の果てに、2月26日に58歳で急逝した火坂雅志氏の渾身の遺作を刊行。円熟期を迎えた遅咲きの本格歴史小説作家が後生に遺した、徳川家康の従来のイメージを覆す作品。