内容紹介
日本企業の多くが値決めに悩まされている。価格決定の主導権を取り戻し、「良い値決め」に転換するためのプライシング戦略を解説。「使い捨てコンタクトレンズの勝因は?」など身近なケースを使って説明する。おすすめポイント
「原価率300%」でも儲かるのはなぜ?フリーで働く人が、大手との値段交渉に負けない「秘策」とは?
「50%オフ!」より「3着買うと1着無料!」が儲かる理由は?
「家族間通話無料」のからくりとは?
──単なる「値下げ」「値上げ」ではない、新しい「プライシングの常識」教えます!
「企業がつまづくのは、正しい問いに間違った答えを出すからではなく、間違った問いに正しく答えるからである」
──マッキンゼー創業者 マービン・バウアー
・売上げ目標達成のためなら、多少値引きしたって構わない
・ライバル会社の動向を見て価格を決める
・価格はコストから積み上げて考える
・「良いものを、より安く」が商売の王道だ
・どうせヒマなら、安値でも稼いだ方がマシ
多くの企業がやりがちなこんな価格決定が、実は利益を減らす元凶だったのです!
デジタル・オンライン・グローバル(DOG)化が進行し、限りなく無料に近づく値下げ圧力が働くいま、新しい価格戦略を身につけなければ、増収減益のワナからは抜け出せません。
本書は、初心者でも楽しくプライシングが学べる入門書です。コストを把握するための会計知識と、「良いものをより高く」売るためのマーケティング・ビジネス心理学(行動経済学)をミックスさせて、読者に役立つヒントを紹介しています。
とはいえ、難しい用語はほとんど出てきません。「下取りセールでイトーヨーカ堂が成功した理由」「ヤマダ電機がたどりついた結論」「マクドナルド価格戦略の成功と失敗」など、身近なケースを使ってわかりやすく読み進められるよう工夫しています。
終わりなき安値争いから「顧客満足『高』価格」の世界へ、本書がナビゲートします。