内容紹介
韓流、嫌韓、文化――。古代から現代まで日本人は朝鮮をどう見てきたのか。根底にある意識を元韓国大使が膨大な資料から解明おすすめポイント
●日本の朝鮮観をたどる韓流から嫌韓と振り子のように揺れる日本人の朝鮮観。日本にとって韓国が隣国なのは確かですが、終戦から半世紀近く韓流ブームが起きるまで、日韓の民間交流はあってなきがごとしでした。それゆえ日本人の朝鮮人観は、大和朝廷、武家政権、明治、戦前までの歴史的蓄積によって規定されているのです。
韓国は日本に歴史の直視を求めますが、そもそも日本人にとって朝鮮とはどのような存在だったのでしょうか?
本書は、『日本書紀』『源氏物語』『平家物語』『太平記』などの歴史的文章から小田実、中上健次まで、硬軟の朝鮮について描写した文献を読破し、日本人(庶民)が朝鮮をどのように位置づけ、接してきたのかを解き明かすかつてない著作。韓国に好意的な人から嫌韓論者まで幅広い読者の獲得が期待できます。