内容紹介

FS(富士・住友)戦争、総量規制の裏側、住専の攻防……。日銀で、大蔵省でバブルの「現場」を体験した著者が、今すべてを明かす。

おすすめポイント

バブル生成から絶頂、崩壊、その後始末まで、日銀、大蔵省の「現場」で著者は何を目にしたのか。
日本経済になおも大きな影響を与える狂騒の時代の真実を、いま明かし、バブルの本質に知的に迫る体験的バブル論!


あの狂騒の時代とは、何だったのか……。著者は、日本銀行、大蔵省銀行局への出向、そして日銀復帰と、金融政策を実行する「最前線」で働き、貴重な体験を重ねてきた。バブルの生成から絶頂、崩壊、その後始末、さらには世界金融危機までの生々しい記憶を、いま、すべて明らかにする。

富士銀と住友銀の熾烈な預金・貸出競争である「FS戦争」、後に土地バブル潰しの主犯とされ「悪名」をとどろかせる「総量規制」、日本を震撼させた住銀イトマン事件をはじめとする金融不正、国民世論を大きく揺さぶった住専問題……。すべて「担当者」として内側から目撃した著者が、今だから語れる、今こそ語るバブルの実相には、「通説」とは違う新たな発見がある。

バブルとは何か、どういう弊害を経済にもたらすのか、バブル体験から我々が学ぶべき教訓とはどんなものか。未曾有の金融緩和が長期にわたり実施されている現代日本人が、今こそ読むべき1冊である。