内容紹介

米国公認会計士協会の最新版監査ガイドから会計サンプリング向けサンプル数算出の方法を明示した内部統制に役立つ実践的マニュアル!

おすすめポイント

内部統制監査や外部監査に不可欠な統計的サンプリングに関する米国公認会計士協会(AICPA) のガイドブック「AICPA Audit Guidance: Audit Sampling」から、サンプルの算出方法に特化して日本の会計従事者が実践で活用できる部分を抜粋し、米国資格を保有する公認会計士が解説を加えながら翻訳する。
巻末には、サンプル表を収録し、実務的で分かりやすいつくりとした。
この分野では、米国公認会計士協会のガイドブックが唯一のマニュアルとなっており、本書は実務家にとって必要不可欠な一冊となり、語学が苦手な会計専門家でも内部統制業務に活用できる。
統計的サンプリングは、専門的で類書もきわめて少ないため実践的なマニュアルとしても待望の一冊。

<まえがき>より
本書は、米国公認会計士協会 (AICPA:American Institute of Certified Public Accountants)が発行する『監査の手引き─監査サンプリング (Audit Guide─Audit Sampling)』に記載されている『監査サンプリングに係る算出方法書(Technical Notes on the AICPA Audit Guide, Audit Sampling)』から日本での実務に活用しうる部分について抜粋し、その解説と参考訳を付したものである。
本書の意図するところは、上記の『監査の手引き』に記述されているサンプリング表(Sample Table)上のサンプル数の算出過程を詳らかに説明し、監査上の統計的サンプル数の算出の拠り所を示し、以て監査実務におけるサンプル数の算出に柔軟性と合理性を与えることにある。
参考訳には、基本、監査基準委員会報告書530「監査サンプリング」(日本公認会計士協会 監査基準委員会)の用語を参照した。本書は、米国公認会計士協会が発行する『監査の手引き─監査サンプリング』に記載されている『監査サンプリングに係る算出方法書』から日本での実務に活かせる部分のみをあえて抜粋し、解説と参考訳を加えたものです。

監査サンプリングは、上記の手引書が唯一の教本となり、専門的で類書も少ないのが現状です。したがって、それを実践したい場合、英語の原著にあたり、かつ統計学にも精通することが求められます。

そこで米国公認会計士の資格を持つ編訳者が、この手法を広く普及させたいと考え、統計的サンプル数の算出過程の詳しい説明とその算出の拠り所を示すことに重きを置いて本書を編纂しました。

監査実務において、柔軟かつ合理的に同様のサンプル数を割り出せるようしており、英語の原著を丹念に読みこなす時間的な余裕がない会計専門家にとって、役立つ実務マニュアルの1つとなることでしょう。