内容紹介
キャッシュはなくなり店舗は消える。支店はスマホになり、金融商品はアプリとなる。データは資産。信用が貨幣。そして「お金」は、あなたそのものになる――ようこそ、未来の銀行へ
おすすめポイント
フィンテックの勃興、仮想通貨や電子通貨の広まり、キャッシュレス化の波によって、猛然とデジタル化・モバイル化が押し進められ、
さらに、マイナス金利、低成長、働き方改革などによって、
産業、経済のルールまでもが抜本的に見直しを迫られてもいる。
変化の混乱のど真ん中にあって、
「金融」の世界はいったい何を指針に、どこへ向けて、
どう自らを刷新しうるのか? これからの新しい社会の
「金融」を担うべき新しい機関=次世代銀行とは、いかなるものなのか?
お金とテクノロジーと社会が織りなす社会変革の壮大なシナリオを、
ダグラス・ラシュコフ(アメリカの鬼才テックシンカー)、
デイビッド・バーチ(『ビットコインはチグリス川を漂う』)、
武邑光裕(『さよならインターネット』)、
山本龍彦(『AIと憲法』)、
池田純一(デザインシンカー)、
出井伸之(クオンタムリープ)、
tofubeats(DJ・トラックメーカー)から、
アリババ ジャパンCEO、現役メガバンク取締役まで、
時代を牽引する識者とともに、『さよなら未来』の著者で
WIRED前編集長の若林恵が考えた、
次世代ビジネスマン必読の「次世代銀行論」!
【次世代銀行を考える、次世代ビジネスムック! 】
「blkswn paper 黒鸟雑志 」待望の第1弾!
◎ダグラス・ラシュコフ、デイビッド・バーチなど、国内外の気鋭の論客が寄稿
◎世界の大手銀行のイノベーション戦略を図解
◎メガバンク現役取締役や金融界が絶大な信頼を寄せる弁護士が明かす、日本の銀行の変革のシナリオ
◎これからのバンキングの基盤をなす重要概念「オープンバンキング」「BaaS」徹底解説
◎北欧の「e-bankingの父」が語る、デジタルバンクからデータバンクへの道筋
◎データビジネスに不可欠! PSD2とGDPRの基礎知識
◎アリペイのビジネスから、未来の金融ビジネスの行方を読み解く
◎データ先端国エストニア、そしてインドの「最新データガバナンス事情」
◎音楽家tofubeatsが論じる「キャッシュレス」「デジタル格差」「金融包摂」
◎GAFAに好きにはさせない! 新しい「デジタル公共インフラ」のつくりかた
◎銀行のデータビジネスを変える「半透明化のテクノロジー」とは?
◎次世代バンカー必読、これからの「お金」「経済」「社会」を考えるためのブックガイド「銀行、どうなる?」という問いを入り口にしてこのムックでは、そうした壮大な変革の現在進行形のすがたをさまざまな事象から検討してみることにしました。
キャッシュレス/フィンテック/アリペイ/信用スコア/デジタル分散主義/スマートアイデンティティ/半透明化テクノロジー/金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)/ブロックチェーン/GDPR/情報銀行/BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)/マイデータ/PSD2/オープンバンキング/インディア・スタック/新しい近世/ アンビエント・アカウンタビリティ etc...
よく聞くバズワードから、耳慣れない概念まで、本書には、ざまざまなことばが飛び交いますが、それらのことばの中心にある根本の問いは、結局のところ、「誰のための金融なのか?」にほかなりません。「あらゆる人がよりよく生きるために、金融システムはどう変わるべきなのか?」本書で語られることばは、すべてこの問いのまわりをぐるぐるとまわっています。
本誌は、黒鳥社(blkswn publishers)が制作・発行を手がける、初の出版物となります。発売は、日本経済新聞出版社が引き受けてくださいました。ビジネス誌でもカルチャー誌でもない、生真面目にして大胆な、ユニークなエディトリアルプロダクトになったのではないかと自負しています。
楽しんでお読みいただけましたら幸いです。