内容紹介

「原価率300%でも儲かるのはなぜ?」──「良いものを高く売る」発想へ、きちんと利益を上げる値決めのメカニズムを教えます。

おすすめポイント

原価率300%でも儲かるのはなぜ?
安売りをしない安売り、値上げをしない値上げの極意を教えます!

・売上げ目標達成のためなら、多少値引きしたって構わない
・ライバル会社の動向を見て価格を決める
・価格はコストから積み上げて考える
・「良いものを、より安く」が商売の王道だ
・どうせヒマなら、安値でも稼いだ方がマシ
多くの企業がやりがちなこんな価格決定が、実は利益を減らす元凶だったのです!
デジタル・オンライン・グローバル(DOG)化が進行し、限りなく無料に近づく値下げ圧力が働くいま、新しい価格戦略を身につけなければ、増収減益のワナからは抜け出せません。

本書は、初心者でも楽しくプライシングが学べる入門書です。コストを把握するための会計知識と、「良いものをより高く」売るためのマーケティング・ビジネス心理学(行動経済学)をミックスさせて、読者に役立つヒントを紹介しています。

とはいえ、難しい用語はほとんど出てきません。「下取りセールでイトーヨーカ堂が成功した理由」「ヤマダ電機がたどりついた結論」「マクドナルド価格戦略の成功と失敗」など、身近なケースを使ってわかりやすく読み進められるよう工夫しています。

終わりなき安値争いから「顧客満足『高』価格」の世界へ、本書がナビゲートします。日本企業は海外大手と比べて利益率が低い、とよく言われます。その原因のひとつが「値段の付け方」にあります。

製造業中心だった日本は、どうしても「原価・コストから積み上げて価格を決める」「ライバルの動向を見て値段を考える」傾向にあります。

高機能のものを損しない値付けでたくさん売って、規模のメリットで利益を出す──こうした大量生産・大量消費を前提としたかつての常識は、残念ながら通用しない時代になりました。

「儲ける」ためには、「儲けの構造」を理解するための会計知識と、「いかに顧客に高い値段で買ってもらうか」というマーケティング・心理学の知識が必要になります。この2つをミックスさせたのが本書です。

堅苦しい話はありません。
「原価率300%の商品で繁盛したある飲食店」
「『世界最小のフィットネスジム』というコピーで売れたシューズ」
「BMWを気持ちよく著者に買わせた伝説のセールスパーソン」
など、身近な例を読むだけで、値決めの基礎知識が楽しく身につきます。

ぜひ本書を読んで、「顧客に気持ちよく買ってもらって、きちんと儲ける」ための一歩を、踏み出して下さい。