内容紹介

日銀の国債買い入れ急減など新たなフェーズに入った金融政策。第一級の経済学者たちが政策効果を実証分析しこれからを展望する。

おすすめポイント

「異次元」を総括し、出口への長期戦を展望
金融政策運営のあらゆる論点を理解できる最適の書

■日銀の国債買い入れは80兆円から40兆円に急減、さらに減少のペースは止まらず、金融政策は新たなフェーズに入りつつある。本書は金融・マクロ経済研究者たち7人が黒田日銀の金融政策の効果を分析し、これからの課題と行方を展望する。

■量的緩和、量的・質的緩和、イールドカーブ・コントロールといった政策の効果と限界、また、インフレ目標2%を堅持すべきか、堅持しながらも出口に向けた手を打つべきか?など興味深い論点が示される。

第1章 黒田日銀の評価と課題 北坂真一(同志社大学)

第2章 物価上昇率2%目標の意義とリスク 細野薫(学習院大学)

第3章 共同声明に立ち返れ 翁邦雄(法政大学)

第4章 「短期決戦」から「持久戦」へ
―日銀緩和の軌跡と課題 早川英男(富士通総研)

第5章 ETF買い入れの功罪
―企業経営に緩みか、出口急げ 大村敬一(早稲田大学)

第6章 ETF・REIT購入は有効
先行きの指針 意図の明示を 柴本昌彦(神戸大学)

第7章 量的・質的緩和政策(QQE)の成果と教訓
田幡直樹(ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究所 ビジティング・スカラー)