内容紹介
国全体の経済の動きや仕組みを理解しよう。事例でやさしく読み解く。おすすめポイント
マクロ経済学を身近に感じられる1冊。ニュースやケースを交えて解説することで理解がさらに深まる。●マクロ経済学の基本の基本書
マクロ経済学はミクロ経済学と並んで、経済学の王道中の王道で、公務員試験で必須のほか、学生、一般の人も含めて読者の多い分野。これからの日本経済を考える上で、必要な知識。GDP(国内総生産)、財政政策、金融政策、為替などを、やさしい事例を用いながら解説。
●なぜ、いまこれを考えるのか。ニュースなども交えて解説。
著者の塩路氏は、2015年に、経済学研究で名誉ある「日本経済学会・石川賞」を受賞するなど、日本経済学研究の第一人者である。本書では従来の本に多い、頭から理論を押しつける解説ではなく、「なぜ税金が必要なのか」「なぜGDPから考えるのか」など、読者に寄り添う形で解説しています。また、章末にはニュースを題材として取り込んでおり、理解が深まります。「国単位で考える」マクロ経済学はどうしても身近に感じられない場合も多いですが、日々のニュースを理解する上で必要な知識が得られるよう、随所に工夫を凝らしています。「米中貿易戦争」と呼ばれる状況が続いています。米国と中国がお互いの商品に高い関税をかけ、自国製品を守ろうとしています。
このことによって、輸出していた商品の需要が減り、かえって景気が悪化する、という事態が起こっているのです。
マクロ経済学は、国全体の経済の動きや仕組みを理解しようとするものです。国の出方、政策が、国の景気、ひいては、個人の懐具合に大きな影響をおよぼすことになります。
その意味において、本書は、これからを知る上でぜひ読んでおきたい一冊と言えるでしょう。
人気の経済学者が書いた本だからと身構える必要はありません。まんじゅう屋やアイスなどが登場し、読みやすくする工夫が様々なところにほどこされています。
この本を読むことで、「マクロ経済学」の初歩がわかり、日々のニュースへの理解が深まること、請け合いです。