内容紹介
伊集院静氏が、これまでプレーした思い出深い海外の22の名コースを巡る旅。人生訓に似ていなくもない数々の“箴言”が胸に響く。おすすめポイント
あなたも旅してみれば、ゴルフを通して、人生が変わるかもしれない。ゴルファー歴47年の作家、伊集院静氏がこれまでにプレーした思い出深いゴルフコースの紹介をしながら、ゴルフを通じて、教えられたり、ふれあったことを綴ったエッセイ集。
スコットランドから、ハワイ、米国西海岸、米国東海岸、再びスコットランドへと、地球をぐるり一周する行程で、ゴルファーの“聖地"と呼ばれる「セントアンドリュース・オールドコース」(スコットランド)、ジャック・ニクラウス設計による溶岩台地の地形を生かした「フアラライゴルフクラブ」(ハワイ)、全米一美しい谷間のコース「リビエラカントリークラブ」(米国西海岸)、アーノルド・パーマー設計のベイヒル・クラブ&ロッジ(米国東海岸)……などアマチュアゴルファー憧れの22の名コースを巡る旅でもある。
「ゴルフには、その人となりが出る。品性、品格と言ってもよい」と本文でも綴っているが、ときに人生訓に似ていなくもない珠玉の言葉がきらりと光る。
「美しいものは強靱である」
「逃げるな。挑め。ただし真っ直ぐにな」
「プレーを終えての時間に、真髄はある」……
ゴルファーだけではなく、多くの働く人たちの胸に響く文章が随所に顔をのぞかせる。
ゴルフカメラマンの第一人者、宮本卓氏撮影の全22コースの写真をカラーで収録、眼で、五感でぜひとも味わってもらいたいエッセイ集です。日経新聞の日曜日朝刊「NIKKEI The STYLE」に今夏まで、毎月1回連載されていた「フェアウエーの記憶」が早くも書籍になりました。紙面いっぱいにレイアウトされたゴルフコースのカラー写真が記憶に残っている読者も多いと思います。書籍化にあたっては、コースのカラー写真はそのままにコンパクトな新書判で編みました。
クリスマスギフトにぴったりですが、新書判にしたのは、この本を読むと必ずや世界の名コースに旅してみたいという読者が出てくるだろうから、そのガイドにも使ってもらいたい、と伊集院さんが考えられてのこと。巻末には本書で取り上げた22コースのホームページアドレス、連絡先、地図などを掲載しています。「素晴らしいことがはじまるのではないか」。ホテルとのパッケージで申し込めるコースも多く、スコットランド、ハワイ、アメリカへの旅に出るとき、スーツケースの中に忍ばせておくと、ひと味違った有意義な旅ができるかもしれません。
(2019.12.18)