内容紹介
怒りに飲み込まれない、他人と比較しない、多忙な人こそ悟りを目指そう。忙しい人のための実践的仏教入門。おすすめポイント
仏教とは最強のメンタルマネジメント術である!●ふだん時間に追われている人こそ、仏教の考え方やメンタルコントロールの手法が役に立ちます。
●数多くの仏教文献をもとに、「無常」「縁」「慈悲」「中道」などの基本的な考え方を紹介しながら、「心の苦しみから逃れるには」「感情に飲み込まれないためには」など、ビジネスパーソンの大きな関心事である「心のマネジメント」を深く堀り下げます。
●本書は2014年9月に当社より刊行した『仏教 心を軽くする智慧』を改題、文庫化したものです。本書は忙しい日々を送っているビジネス読者を想定して書かれた、ひと味違う仏教入門です。
以前、齋藤先生に古今東西のリーダーが持つ「言葉の力」についての本を執筆いただいたことがあります(『すぐれたリーダーに学ぶ言葉の力』日経ビジネス人文庫)。
その際、私は、数多く集めた文献のうち、『ブッダのことば』(岩波文庫)がとりわけ印象に残り、仏教自体にも興味を持つようになりました。
齋藤先生ならではの仏教観も垣間見ることができたので、今度は仏教論だけで1冊執筆をお願いできませんかと依頼し、それで完成したのが本書です。
仏教の開祖となったブッダとは、「目覚めた人」、すなわち「悟り」に到達した人という意味です。
「悟り」というと、一生をかけ厳しい修行をした高僧でもないとたどりつかない境地に思えます。しかし、齋藤先生は、「悟り」はもっと身近なものととらえたほうがいいと言います。
たとえば、どんな会社や職場にも、多忙で、激務をこなしているはずなのに、常に穏やかで、笑みを絶やさず、柔軟性のある上司や同僚が一人ぐらいは思い浮かぶでしょう。
齋藤先生はもうこれは「解脱」の境地に近いのではないかと、おっしゃいます。そしてみなブッダにならって、ブッダを目指そうではないかと。
こころがざわついた時、ついイライラしてしまいそうな時、本書を手にとっていただければ幸いです。