内容紹介

得意分野を少しずつ広げる。偶然の出会いをつかむ。カラダとココロを柔軟にし、可動域を広げていく〝人生ストレッチ〟のすすめ。

おすすめポイント

長い人生何をして過ごしますか?
日がな一日家でごろごろするか、次々とやりたいことが見つかるかは、あなたの心掛け次第。
好きなものを書き出してみる。
得意分野をじわり広げる。
偶然の出会いを見逃さない――。
痛(いた)気持ちいいを楽しむ、人生100年時代の生き方・学び方。


○人生100年時代と言うけれど、増えた可処分時間をどう過ごすかで明暗がわかれてしまう。
日がなテレビとごろ寝で過ごすか、次々とやりたいことが生まれ、挑戦をし続けられるかは、ひとえにその人がどこまで柔軟でいられるかに関わってくる。
本書は「可動域」をキーワードに、人生100年時代の生き方、学び方を伝授するもの。

○人というのは放っておくと心身とも固くなっていく。
赤ちゃんは基本的に柔らかく、可動域も広い。そして何にでも興味を示す。
それが、だんだん年齢を重ね、青年期を経て、人生半ばをすぎると、身体とともにいろいろなものが固くなる。
交際範囲は狭まり、行動パターンや発想も型どおりになり、最終的に死を迎える。

○赤ちゃんや青年時代のような、柔軟な心と行動を取り戻すには、まず身体から動かしていくのがいい。
息を吐いて身体を緩ませる。「痛気持ちいい」ぐらいまで関節を広げてその実感を味わう。

○身体のウオーミングアップをしたところで、可動域を広げるには二つの方法がある。
一つは自分の得意領域から始め、少しずつ広げる、偶然を逃さず「離島」に飛び移って、新しいことに挑戦する、である。

○さらに、可動域が広がる読書術や、病気やケガ、異動や失職などの逆境を、可動域を広げるチャンスにする法、可動域を加速度的に広げることに成功した達人たちの事例も紹介。齢を重ねていくと、関節や筋肉が硬くなり、スムーズに動かなくなりがちです。両手をまっすぐ上に伸ばせなくなったり、首を後ろに回すと痛みを感じたり、前屈が若いときほどできなくなったという人もいるかもしれません。

そして身体の硬さは頭や心の硬さともつながっています。そんな時、ふと思いついたのが、「可動域」というキーワード。

読むだけで可動域が広がる、いろいろなことにトライしたくなる、まるでストレッチや整体をしているような本ができたらいいなと思い、齋藤先生に執筆を打診したところ、快諾いただきました。

なんと、齋藤先生は大学院時代に「硬さの研究」という論文で、身体の柔軟性と心の関係を考察していたそうです。そして「学ぶとは、可動域が広がること」とおっしゃっいます。

シニア層のみならず、「ちょっと最近、凝り固まってるな」と、自覚症状のあるすべての方々に手にとっていただければ幸いです。

(2019.6.4)