内容紹介

FBが発行を目指すリブラとは何か? なぜ大議論を呼んだのか? 世界動向を盛り込みながらデジタル通貨を巡る攻防の最前線を描く。

おすすめポイント

◆デジタル通貨革命の全貌を、マネー経済・国際情勢に精通した記者が描く。

◆米フェイスブックが発行を目指すデジタル通貨リブラ(Libra)。構想が発表されるやいなや、期待と共に、政府・中央銀行の警戒感が噴出し、発行時期は不透明に。また、中国など各国がデジタル通貨実装化に向け動き出す。仮想通貨バブルとは違うマネー経済のダイナミックな変化が起きている。

◆デジタル通貨とは何なのか?ビットコインやその他の決済サービスと何が同じで何が違うのか?金融当局や競争法の関係者は、リブラを極度に警戒つつ、実装化の研究を進めるのか?本書では、デジタル通貨の本質をあぶり出し、そのインパクト、当事者たちの最新動向を伝える。今年6月にフェイスブックが、デジタル通貨「リブラ」の発行を目指すことを突如表明し、世界に衝撃が走りました。10月の米下院公聴会でザッカーバーグCEOが、規制当局の承認が得られるまでは発行しないと明言し、いったん沈静化したように見える「リブラ騒動」。本書は、現時点で判明しているリブラの実像、利便性と危険性についての議論、フェイスブックや参加企業の思惑、政府や中央銀行の危機感の理由を、マネー経済や国際情勢に精通した記者がわかりやすく解説します。

リブラが話題になっているが、何がすごいのか、自分たちにどのように関係するのか、今ひとつピンとこないという方におすすめなのが第1章です。2030年の未来の日本でどのようにリブラが活用されているか、29歳のビジネスマンを主人公にした物語形式でシミュレーションします。スマホを使って手軽に海外送金、飲食代の支払いや便利なサービス、ビジネスへの活用、そしてもしもハッキングされたら…、夢のようで、実は意外に身近かもしれない近未来をイメージできます。

本書に収録したインタビューにも注目です。
「そもそも透明性の高い暗号通貨というのは矛盾があるのではないか」(ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授)
「パンドラの箱が開いたのはまちがいない」(リブラ協会への参加をいち早く申請したマネックスグループの松本大社長)
「バラバラな規制を敷いては、より巧妙な第2、第3のリブラが出現するだろう」(貨幣論の第一人者、岩井克人東大名誉教授)

デジタル人民元の発行を目指す中国、急拡大を続けるキャッシュレス経済など、デジタル通貨の時代は目前です。本書を読めば、今起きているマネー経済の革命をしっかり理解できます。

(2019.11.19)