内容紹介

入社、異動、転勤、転職、独立――必ず訪れる仕事人生の岐路で、自分の思いと状況を確認し、納得の決断をするための100本ノック。

おすすめポイント

◆入社、異動、転勤、左遷、転職、独立――あなたはビジネス人生の岐路で、何を考え、どう決断する? 自分の思いと周囲の状況を確認し、納得の決断をするための100本ノック。

◆私は、まだそんなに大きい会社ではなかった江副浩正が率いるリクルートに入社し、営業リーダーとして成果を出してきました。部門が変わっても圧倒的に売れ続け、将来のリクルートは自分が担うくらいに思っていたときもあります。しかし、会社の環境が変化していく中で、異動、左遷を余儀なくされました。カムバック、転職、独立も経験しました。類は類を呼ぶじゃないですが、その過程では、不思議に同じ境遇にいるいろんな人と出会います。たまたまキャリアコンサルタントの資格を保持していることもあったかもしれませんが、その目でその人たちの転職や独立の姿を客観的に見ることができました。

◆私は、大学院でこれから巣立つ学生を相手に日本で初めて営業の授業をリベラルアーツとして担当する傍ら、研修講師やコンサルタントとして、企業リーダーや営業リーダーに企業戦略や営業戦略の立て方を教えています。そんな経験を活かし、仕事や人生の大事な決断を、そのときの感情に流されずに、周囲の状況や、何より自分が大切にしてきた「思い」を確認しながらすることの重要性を、自身の経験やこれまで見聞してきたことをもとに書きました。

◆本書の構成は、ビジネス人生上重要なイベントごとに章だてすることにしました。各章は、「1ストーリー2質問と解説3ノック」の構成になっています。まずストーリーでそれぞれの人が自分のイベントを思い浮かべ、押さえておくべき点を質問と解説の形式で説明したうえで、さらにノックで確認しながら、今後の自分を考えるというスタイルになっています。すでに体験したことについても、その時代時代における自分の「思い」を振り返ることで、自らの成長を実感し、その軌跡から、さらなる未来を創造していただくことにも使えると思います。「入社、異動、転職、独立――大事な局面での選択ほど、よく考えればよかったと、後悔しがちですね」
「ビジネス人生のサイクルがどんどん短くなって、若い人でも起業や独立を考えている人が増えてますね」
「働き方、働かせ方がどんどん変化していく中で、親や先輩にアドバイスを求めるのにも限界がありますね」

『日経文庫 営業力 100本ノック』の著者・北澤孝太郎さんとのこんな会話から、生まれたのが本書『サラリーマン人生100本ノック』です。

北澤さんは、数多くの人材を輩出してきたリクルートやソフトバンクで営業リーダーとして活躍してきました。自身や周囲の人たちの活躍、挫折、復活、転職、独立などもろもろの経験をふまえ、ビジネス人生の岐路で周囲の状況をどのようにとらえ、自分の思いを確認し、選択すればよいのかを考えていきます。

ビジネス人生で誰もが直面したり、考えたりするイベントごとに章立て。各章の最後には問いかけ方式の「ノック」があり、「自分の場合はどうだろう」と確認できるようになっています。

ビジネスの世界にこれからとびこむ方や、渦中で選択や決断に悩んでいる方々にぜひ役立てていただきたい1冊です。

(2020.2.17)