内容紹介
通商産業事務次官、大平正芳首相の秘書官として、日米繊維交渉、石油危機、日米貿易摩擦、プラザ合意など、高度成長期における日本の通商産業政策を担ってきた著者の人生哲学と、日本復権のための提言!おすすめポイント
私は、日本社会には伝統的に優れた「ダイナミズム」があると考えてきた。それは、内外の知を融合して新しい知を作り、人と人との間柄を大切にして信頼関係を築き、絶えず自己の研鑽を通して資質を磨き、自然との共生を図って美を追求する能力──私はこれを「日本力(ジャパナビリティ)」と呼ぶ。
それが20世紀後半の日本経済の目覚ましい発展の源泉となった。(著者「はじめに」より)