内容紹介
「ポケモン GO」で世界規模の社会現象を巻き起こし、任天堂とのピクミンをテーマにした新作も発表。開発・運営を手がける米ナイアンティックは、どんな発想で作品を生み出し、世界中の人々を動かし続けているのか。同社副社長、川島優志氏が激動の半生を振り返りながら、「ナイアンティック」や「ポケモン GO」、「イングレス」の舞台裏を語る。物語を通したテーマは「寄り道」。本書には、世界の見え方が、自分の人生が、大きく変わる「寄り道」の面白さが随所に詰まっている。これからの人生に迷っている人、今まさに重要な決断を迫られている人、これから世界で活躍したいと思っている子供たち--。川島氏のある意味ハチャメチャな人生を知ることで、自分らしい一歩を踏み出せる「勇気」がもらえるに違いない。
寄り道は無駄ではない。周りからは迷っているように見えても、道を見失っているわけではない。その寄り道こそ、実は未来への最短距離かもしれないのだ。
みんなと違う道を通ったからこそ見える"自分だけの絶景"を楽しんでもらいたい--(はじめにより)
「彼は天才的な奇人。次に何をするのかいつもワクワクする」
親友、メルカリCEO山田進太郎氏絶賛!
<目次>-------------------------------------------------
【第1章 ナイアンティックが変えた世界】
参加者26人が、1年後6000人に/2010年に「ラボ」として誕生/
ゲームの力を「人を外に出す」ために使えないか etc.
【第2章 ものづくりに夢中になった学生時代】
「これはファミコンじゃない!」/授業を聞かずに本を読み漁っていた/
100万円以上のローンを組んで念願のマックを購入/「デジタルトキワ荘」で
CD-ROMの制作をスタート/ アメリカを自分の目で見てみたい etc.
【第3章 いざ、アメリカへ】
無計画で渡米、いきなりの寒さに面食らう/サンフランシスコにあった
「すずめのお宿」/「ビザ? VISAカードのこと?」/自分で会社を作ればビザを
入手できるのでは?/「英語ができてから海外へ行く」なんて思わなくていい etc.
【第4章 グーグルとナイアンティック】
まさかの「学歴」で落ちた/思わぬところで「攻殻機動隊」の仕事が役立った/
日本人初のグーグルロゴデザイナーに/チームと会社の成長、東日本大震災/
組織変更の波に飲まれて……/ナイアンティック・ラボ、そしてジョンとの出会い etc.
【第5章 イングレスが生み出す奇跡の連鎖】
一般的なゲーミフィケーションの枠を超える/集合時間に誰も来ていなかった
京都イベント/「ポケモン GO」はここから始まった/世界をまたいで届いた
ポータルキー/ポケモン社への日米を股にかけたプレゼンテーション etc.
【第6章 新生ナイアンティックとポケモン】
「解散」を求められる/独立するか否かで悩むジョン/任天堂と岩田さん/
長蛇の列に圧倒された京都イベント/グーグルに残るか、辞めてナイアンティックに行くか/
「ポケモン GO」発表会の裏で……/さあ、出航だ! etc.
【第7章 ポケモン GOの影響力】
ローンチボタンを押す大役を任される/日本でのローンチを遅らせた理由/
ついに日本でサービス開始! そのとき金沢で/初のリアルワールドイベントで大ブーイング/
1年後、あえてシカゴで再び開催/ レアポケモン「ラプラス」が現れる! etc.
【第8章 そして、未来へ】
多士済々、集まる/ゲームを通して築いた、台湾との信頼関係/「歩く」ということ/
新型コロナウイルスで変化した世界/ 急勾配の階段」が健康寿命を延ばす?/
コロナで人を外に出すことができなくても……/人々と世界がもう一度つながり合う未来/
ナイアンティック3.0のメンバーたち / さらなる「寄り道」へ etc.
--刊行に寄せて ナイアンティックCEO ジョン・ハンケ