内容紹介

1970年代以降、50年間の発言から
その哲学を読み解く集大成版


日経ビジネス・日経トップリーダーの編集長インタビュー等19本
私たちメディアはどんな質問を投げ、稲盛和夫はそれにどう答えたか。


≪目次≫
◆まえがき

◆1970年代
素人こそ技術開発の担い手
  素人だから新技術を生み出す
  「税金なんかアホらし」では伸びぬ
  節約は創業時から
  自分の変節に注意したい
  株価日本一はしんどいという気持ち
  スケール小さいサラリーマン経営者
  中堅幹部は報われずかわいそう

◆1980年代
魂の声に従い、価値観の大転換を
  採算一点張りは間違っている
  釈明したかったが「忍の一字」で
  両側が絶壁の尾根を歩いてきた
  共感してもらうには建て前が必要

◆1990年代
トップの意志と人格が社員動かす
世界に媚びたら国際化できない
  価値を生むのは中小経営者
  権謀術数では事業は成功しない
  経営には思想や哲学の共有が必須
  トヨタイズムは合わない

資本主義の根底に倫理あり
良きことから利潤が生まれる
  会社には週1回出勤する
  欧米流資本主義とは違う
  迫られた創造的社風
  弱肉強食の中の厳粛な論理

企業の価値を静的に見るな
ベンチャー創出は進歩の指標
  孫氏の買収法は論理的だが…
  出てきてほしい人が出ない
  民間も倫理の再構築を

◆2000年代
理念と闘争心を持て
  不祥事は企業哲学の反映
  安定性が最も重要
  無私の人こそリーダーに

大将自ら馬に乗って、「我に続け」と進んでいけ

貪欲社会からの解脱。心のブレーキを踏め
  豊かさの代償に失った謙虚さ
  必要とされることが企業価値
  国益論さえ見直す勇気を

哲学なき企業は去るのみ
  弱肉強食ではなく適者生存
  小さな傷が崩壊につながる
  エリートほど利己的になる
  市場の変動を言い訳にするな
  門外不出のアメーバ経営公開

自分の分身がどうしても欲しかった。
アメーバ経営は人を育てる

経営者の本質は社会のために身を捧げること
エゴに走った経営者が会社をつぶし晩節を汚す

◆対談
不況に耐え、次の一手を
稲盛和夫氏[京セラ創業者]   ×   馬雲(ジャック・マー)氏[アリババ創業者]
  肝心なのは平時の「備え」
  理想に共鳴した18 人の仲間
  成功は自分のものではない
  人間中心の経営を中国でも

◆2010年代
中小企業のおっさんが、
弱音を吐いてどうします
  180度違う価値観
  経営のケの字も知らん
  現場は衰えていない

説き、訓じて心を1つに
  中央集権化が衰退を招いた
  社員の幸せを経営目標に

逆境に手を合わせなさい

岩をも通す信念を持て

心の中に思い描いた通りの人生になる
  心の問題を粗末にしない

なんまん、なんまん、ありがとう。
  「神様、ごめん」

世俗的な成功と人間的な成功
  無口な父の大切な教え

◆経営者とは~あとがきにかえて~