内容紹介

プライム市場で生き残り、企業価値を上げるコーポレートガバナンスとは?
そんな疑問に答える最強の指南書。
ガバナンス改革は、経営改革だ!

企業でガバナンスに携わる人のバイブル、「これならわかる コーポレートガバナンスの教科書」、
「ESG経営を強くする コーポレートガバナンスの実践」の筆者、松田千恵子氏のシリーズ第3弾です。
2021年6月に再改訂されたコーポレートガバナンス・コードに完全対応。
新たに盛り込まれた原則の意味や背景を紹介し、サステナブル経営のポイントを指南します。

2022年4月に東京証券取引所の市場区分が変更され、企業にESG(環境・社会・ガバナンス)が不可欠なものになります。
特に最上位の「プライム市場」には、より高度なガバナンスが求められます。
企業価値を高める取締役会の運営とは?
近年、日本で力を増すアクティビストへの対策は?
投資家を納得させる事業の将来像の描き方は?
など、日本企業が直面するガバナンスやサステナブル経営の課題について、分かりやすく解説します。

「ガバナンスにどう対応するか」という解説はもとより、そこから一歩踏み込んで、
「マネジメントとしてこれからどうするか」という解説も充実させました。
サステナビリティ経営は、経営企画、IR、サステナビリティ、財務、人事など、幅広い部門での実践が欠かせません。
そのために必要なマネジメントのポイントを解説しています。

「サステナビリティやガバナンスは専門的で難しいかも」という人でも大丈夫です。
今回も「難しいことは言わない」「綺麗ごとも言わない」「何かあればイチから説明する」の三原則を貫きました。
コーポレートガバナンスの本質的な事柄について、「腹落ち」できることを目指しています。
企業の経営者やガバナンス関係者だけでなく、企業におけるマネジメントをどう考えるか・どう変えていくかを考えるビジネスパーソンにも役立つ、経営指南書の「決定版」です。

<目次>
第1章   これからのカギを握るコーポレートガバナンスの進化
  1.はじめに   最新の状況はどうなっているのか
  2.ガバナンスを巡る法制はさらに進化する
第2章   進化へのポイント①   プライム市場における高度なガバナンス
  1.エクィティガバナンスの本格化が進む
  2.東証市場改革が企業に与える影響
  3.資本市場は先を見ている
第3章   進化へのポイント②   モニタリング・ボードの実効性
  1.コーポレートガバナンスは実効性の議論へ
  2.今後は指名委員会の働きがカギとなる
  3.業績連動報酬にはしたけれど…
  4.監査の信頼性をどう担保するか
第4章   進化へのポイント③   サステナブルな事業の将来像を描けるか
  1.なぜ将来ストーリーが求められるのか
  2.ESGを巡る虚々実々を知っておく
  3.戦略とESGを統合して考えられるか
  4.リスクと機会を把握し発信する
第5章   進化へのポイント④   資本コストを踏まえた事業ポートフォリオマネジメント
  1.全社戦略のない日本企業
  2.意外に大事なもう一つのガバナンス
  3.経営管理を真剣に考える
第6章   進化へのポイント⑤   人的資本への注力が将来を決める
  1.働き方ではなく働く内容を変える
  2.「管理職」ではなく「経営職」を
  3.コーポレートガバナンスと人事部門