内容紹介
今、医者になる意義とは? やりがいとは? 読めば胸が熱くなる一冊!本書は現役の外科医で小説家でもある中山祐次郎さんが、大きな変革期を迎えている医療の世界の実像をリアルに、そして熱く描き出す一冊です。
コロナ禍では、医療従事者とりわけ「医師」に対する注目度が増し、日米では大学医学部の志望者が増えています。
今、医者になる意義とは何か。そのやりがいとは、患者の命を救うとはどのようなことか。
そして、医者の年収は実際のところいくらか、働き方改革で激務は解消されるのかなど、余すところなく明かします。
<目次>
はじめに
序章 コロナは何を変え、何を変えなかったか
コロナ禍、ある外科医の奮闘
第1章 医者だって人の死に慣れない
A先生の訃報
「先生、手術も抗がん剤ももういいよ」
19歳でがん、山下弘子の旅立ち
日野原先生と回診した思い出
第2章 それでも医者は判断する
機内のドクターコールに応じたときの話
何歳までがんの手術を受けますか?
透析中止、生死を決めるのは誰か
第3章 医者の働き方
徹夜明けの外科医に手術されるの、嫌ですか?
診療報酬が増えると医者の給料は増えるのか?
医師には医師にしかできない仕事を
医師なら年2 0 0 0 時間残業すべき?
近所の病院がなくなるって本当?
特別対談 新型コロナ第4波の「地獄」
第4章 医者とキャリア
37歳の外科医がメスを置いた理由
医者の肩書にある「専門医」って?
医師国家試験、合格率90%の謎
東京医大、性差別だけが問題ではない
あの名門まで、医学部不正入試の実態
第5章 医者のプライベート
医者の子育て、意外なスキルが役立つ
男性医師と女性医師で異なる婚活事情
第6章 福島で考える
原発から22 ㎞ 、私が高野病院に来た理由
ぎっくり腰になりかけた院長初日
病院の経営を良くするために実施したミッション
医師が見た「福島のリアル」
医者が原発に行ってみて感じたこと
第7章 外科医が語るがん治療
専門家が語る、がんの治療戦略
2人に1人ががんにかかる時代の最新治療
渡瀬恒彦さんを襲った「胆のうがん」
堀ちえみさんのかかった「舌がん」とは?
八千草薫さんの命を奪った膵臓がん
外科界のイノベーション、腹腔鏡手術
終章 医者に幸福感をもたらすもの
私が皆さんに医者を目指してほしいと思う理由
おわりに