内容紹介

脳波を読み取り、精神活動を追跡する研究の発展などにより、睡眠の科学は急速な進歩を遂げている。睡眠の各段階の機能と役割が徐々に明らかになり、それらが阻害されることによる肉体的、精神的弊害がはっきりしてきた。ストレスの多い現代社会は個人の眠りの質を下げ、それは結果的に、社会全体に損失をもたらしている。本書は、最新の眠りの科学を、写真やイラストをふんだんに使ってわかりやすく解説し、多忙な現代人が、より良い睡眠を得るためのさまざまな方法を紹介している。

【目次】

イントロダクション
 睡眠は本当に必要か?

第1章 睡眠とは何か?
 昔ながらの疑問に対する新しい答え
 睡眠の発見/不眠症/動物と睡眠/昼と夜/体内時計

第2章 夢とリズム
 浅い眠り、深い眠り、そして夢
 入眠/深い眠り/夢の役割/睡眠と年齢

第3章 眠りと健康
  眠りが心身に役立つ仕組み
  記憶の整理/問題の解決/パフォーマンスの向上/健康的な反応/健康と空腹/心臓への影響/精神疾患/認知症

第4章 睡眠と社会
  電子世界の眠り
  始業・終業時間/居眠り事故/百薬の長/より良い睡眠