内容紹介
建築確認や検査にまつわる「誤解」をピックアップして、検査員が申請をスムーズに通す要点を徹底解説した好評書籍をアップデート初版の発行から約9年が経ち、建築基準法や同施行令、告示など改正された点を踏まえて、アップデートしました。
増改築や防耐火、省エネなど建築確認に関連する法令が追加されたことを受け、誤解の項目を初版の100から120に増強。特に脱炭素社会の実現に向けて法整備の動きが活発な省エネ分野に対応するため「【Part10】省エネの誤解」を追加しました。
“一見すると本当っぽい誤解”が各記事の見出しになっていて実務に近い形で読み進めることができる点や、各記事に可能な限り関連条文を入れて法令集などを参照しなくても読めるように工夫した点は、初版のコンセプトを踏襲しています。
建築初心者や建築確認を苦手としている設計者にも読みやすく、また建築確認に精通したベテラン設計者にとってもいくつかの項目は“目からウロコ”の内容を収載しています。
■主な内容
【Part1】確認申請の大原則
小さな建物ならば新築でも確認申請は不要?
審査で除外される項目は4号建築物なら同じ? など
【Part2】敷地・用途の誤解
1つの敷地に2棟からなる二世帯住宅は可能?
接道長さ「2m以上」は入り口部分だけでよい? など
【Part3】高さ・面積の誤解
日影の検討では高さ算定の「地盤面」をそのまま使える?
角地なら必ず建ぺい率の緩和がある? など
【Part4】構造の誤解
一号~四号建築物、法6条と法20条は同じ?
壁式RC造に木造屋根は掛けられない? など
【Part5】防火・耐火の誤解
「主要構造部」とは構造上主要な部位のこと?
耐火構造と耐火建築物は同じ意味? など
【Part6】避難・排煙の誤解
階段の床面積除外条件は防火避難規定と同じ?
避難安全検証法を使えば消防法の設備は不要? など
【Part7】健康・衛生の誤解
建築確認の後に開口部の位置を変えてもよい?
階段手すりはすべて1100mm以上? など
【Part8】修繕・増築の誤解
屋根材の葺き替えは建築確認不要?
敷地に既にある建物は全て既存不適格? など
【Part9】中間・完了検査の誤解
中間検査を受検するタイミングは全国共通?
建物と工作物の検査は一緒に申請可能? など
【Part10】省エネの誤解
建築物省エネ法の「高い開放性」は建基法の開放性と同じ?
モデル建物法の計算は標準入力法より下位?