内容紹介
「人」に関する話は、「間違っている」ことや「見えにくい」ことが多いもの。この本では、そうした俗諺を、ロジック、データ、事例、具体策で、一つひとつ解きほぐす。新卒社員の質の低下、AIによる失業、社員の高齢化とモチベーションの低下……。巷で言われる課題は、本当に大きな問題なのか。逆に「良い人を採用すれば業績は上がる」「変革にはリーダーが必要」など“常識”に死角はないのか。
前作『人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~』でジョブ型雇用の問題に鋭く斬り込んだ雇用ジャーナリストの海老原氏が、再び人事の虚妄を断つ。表層的な「戦略」に終わらず、現場で役立ち、会社を変える実践的な戦術と作戦を教示する。雇用のご意見番、濱口桂一郎氏による解説も掲載。
≪目次≫
まえがき 経営を動かすために必要なこと
第一作戦 【経営環境篇】
扇動から経営を守る 若年人口が半減!その時どうする
第二作戦 【社風と人材篇】
夢見がちな経営を諫める 組織風土をどう操るか
第三作戦 【採用篇】
経営に厭戦気分が漂ったら 採用は無手勝流で結果を出せ
第四作戦 【組織設計と育成篇】
戦略人事を標榜するなら 社内に2つの階段を作れ
最終作戦 「社内同一制」打破への挑戦
あとがき 理論と現実の邂逅
解説 「読者による人事論」百出の糸口として 労働政策研究・研修機構研究所長 濱口桂一郎氏