内容紹介
大企業の権威、立地、所属意識……。すべてがなくなったいま、「優秀な社員」をつなぎ止めるために組織が行うべきことは何か?
「4つの指標」で徹底解説!
コロナにより、行動様式が一気に多様化した。通勤などの「当たり前」が崩壊するなかで、組織の役割は大きく変わった。もはや会社というものは、ブランド名では推し量れなくなり、所属意識も大きく低下した。会社や仕事そのものが大きく意味を変え、個人ごとに多様な選択肢と捉え方が生まれた。
だからこそ、組織が社員に対して「幸せな経験」をプロデュースしていくことこそが、社員を繋ぎとめ、動機づけるのに必要となる。
そのためには、オフィスのあり方、マネジメントのあり方、教育のあり方など、大きく見直さなければならない。
本書は現場のマネジャーや経営層、人事担当者に向けて、部下・社員のエンゲージメントやモチベーションの低下、退職を防ぐためにどのようなことができるのかを事例をもとに解説。ウェルビーイングを実現するために最大のポイントとなる「社員の幸福度」に焦点を当て、4つの観点で分析した。
【新時代の組織・個人にとって重要な4つの指標】
仕事:没入感のある価値を感じられる仕事
人:敬意を持ち、学びや刺激を得られる上司・同僚
共同体:共感する方向性があり、仲間意識や所属実感を持てるつながり
生活:家庭・趣味・リラックスした居場所など、人生を充足している実感
目次
第一章 「社員から選ばれる会社」は何が違うのかグローバル企業も模索するこれからの「働き方」
国家レベルでの人材獲得競争の過熱
日本企業を襲う大憂鬱時代
経営陣と社員の間の「ズレ」が企業を崩壊させる
「余白」がなくなり、「無関心」が加速する
第二章 充実した体験をつくる4つのエンゲージメント(WPCL)
ワーク・エンゲージメント
ピープル・エンゲージメント
コミュニティ・エンゲージメント
多様なコミュニティとの結びつきが仕事を円滑にする
ライフ・エンゲージメント
第三章 6つのファクターでみる「これからの組織」とは
社員体験を充実させる3つの大原則
ファクター1 働き方 自己選択と組織生産性を両立できる柔軟性のある働き方
ファクター2 オフィス つい足を運びたくなるオフィスとは
ファクター3 仕事 没入し、夢中になれる仕事
ファクター4 人間関係 親和的かつ刺激のある人間関係
ファクター5 上司 敬意と信頼が持てる上司
ファクター6 ビジョン・パーパス 共感を呼び、求心力となり得るビジョン・パーパス