内容紹介

シナリオプランニングは粘り強く考え抜くための最強の戦略思考ツールだ。
いまの不確実な時代、「見立ての力」を手に入れるためにも必須となるスキル。
シナリオ作りが目的という誤解を正し、戦略思考の素晴らしい世界を示す画期作!

目次

第1章 シナリオプランニングの特徴
 1 シナリオ作品の見本を見る
 2 工程と実施体制の概要
 3 手法の特徴
 4 システム思考について
 5 全体を俯瞰して考える
 6 未来は過去の延長線上にはない
 7 様々な手法との違い
 8 我々は予測できない未来をなぜ知ろうとするのか
 【コラム1】フィードバック・ループ

第2章 シナリオプロジェクトの使い方
 1 シナリオプランナーの役割
 2 プロジェクトの出発にあたり
 3 シナリオプランニングを使う目的
 4 社内の若手と、スタートアップ起業家へのエール

第3章 プロジェクトの進行 手順とポイント
 1 基本形
 2 準備作業:クライアントの思いを共有する
 3 Natural agenda
 【コラム2】女王エリザベス2世のメッセージ
 4 クラスタリング
 5 プロジェクトのテーマを決める
 6 テーマの深掘り
 7 調査
 8 現状説明モデルの作成
 9 シナリオの制作へ
 10 フレームワークの選択
 11 複数のシナリオを制作する
 12 作業の終了
 13 報告書の作成
 14 シナリオ制作から戦略検討へ

第4章 アプローチとフレームワークの選択
 1 4つのアプローチ
  1・1 規範的アプローチと探索的アプローチ
  1・2 演繹的アプローチと帰納的アプローチ
 2 フレームワークの選択
  2・1 上流と下流
  2・2 新しい重要な不確実要素の登場
  2・3 メカニズム
  2・4 十字架モデル
  2・5 様々な経路 multiple paths
  2・6 公式の未来と脱線
  2・7 バックキャスティング
 【コラム3】 研究者/専門家の使い方

第5章 簡略化したプロジェクト
 1 出来合いのシナリオ作品を使う
 2 外注
 3 目的を限定する
 【コラム4】シナリオプロジェクトの成功とは

第6章 ファシリテーションの技術を磨く
 1 ファシリテーションの心構え
 2 技法
 3 2人体制
 【コラム5】対面ワークショップの意義

第7章 シナリオ作品を見る
 1 ケース1 ロシアビジネス参入シナリオ
 2 ケース2 電力ビジネス参入シナリオ
 3 ケース3 脱炭素に向かう社会シナリオ

第8章 気候変動問題とシナリオプランニング
 1 ケース1 「ニューレンズシナリオ2013」
 2 ケース2 IPCCとTCFD

第9章 なぜいまシナリオプランニングなのか
 1 シナリオプランニングへの誤解
 2 マニュアル化がむつかしい
 3 「シェル流」とは
 4 シナリオプランニングとは、何か
 5 挑戦する難題
 6 意味ある未来の射程
 【コラム6】日本の言論出版界