内容紹介

すべての投資家の「合理的な判断」が、「良き社会」を求めるファンドを肥やす--。
押さえておきたい最新知識!
証券投資の未来を先取りする斬新な理論が読みやすい邦訳で登場。
知っておいて損はない!ESG投資が増えている理由、ESG重視は必須の経営課題と言われる背景にある“カラクリ”を、MPT(モダンポートフォリオ理論)の課題とともに解説する。

目次

第1章 現代ポートフォリオ理論の光と影
現代ポートフォリオ理論の革命前夜/マーコウィッツと現代ポートフォリオ理論以前/仮定・仮説・神話――現代ポートフォリオ理論の発展/効率的市場のランダムウォーク/資本資産価格モデル/損失vsリスク/世界は変わり、市場は進化する/不確実性vsリスク/現代ポートフォリオ理論はわが子を食らう/現代ポートフォリオ理論による現実世界へのインパクト/

第2章 現代ポートフォリオ理論のパラドックス
現代ポートフォリオ理論の問題点/α/βの枠済みにかかわる5つの問題/1320億ドルのβ沸騰/

第3章 短期志向
時間推移する合理性/双曲割引・投資・公共政策/適切なものを計測しているか?/

第4章 歴史は繰り返す
すべては巡る――フィードバックループとマテリアルになること/マテリアルである、ではなく、マテリアリティになる/

第5章 ナツメグによる配当が5兆ドルになるまで――コーポレートガバナンスの第3ステージへようこそ
ステージゼロ――ナツメグ、その後350年の停滞/ステージ1――「怠慢と乱費」が変化を引き起こす/改善/ステージ2――価値を再定義する/ステージ3――システマティックリスクに焦点を当てる/「わたしたちはいまや皆ユニバーサルオーナーである」/βアクティビズムとMPTの伝統を結びつける/わたしたちはいまや皆βアクティビストである/正当性/βアクティビズムの経済学/オスカー・ワイルドは正しかった/

監訳者解説 松岡真宏(フロンティア・マネジメント代表取締役)