内容紹介
あなたは気になる? 気にならない?「田中様でございますね」
「鈴木部長が参られました」
「この本、読まさせていただきます」
「とんでもございません」
間違った敬語で話すくらいなら、上下関係の敬語をやめてしまおう。
“がんばれば、がんばるほど”間違えてしまう敬語。
もっとシンプルに、相手を敬う気持ちを言葉にしよう。
――「話し言葉」と「書き言葉」のプロが教える、自然でやさしい言葉遣い
目次
第1章 「敬語」は、がんばらなくていい「上下関係」で敬語を考えることをやめてみる
間違った敬語を使うくらいなら、むしろ使わないほうがいい
「バイト敬語」に不快感を持つ人は案外多い
「バイト敬語」にも合理的な理由がある
いくら正しい敬語でも……慇懃無礼はやっぱり無礼
敢えて言葉を崩して相手との距離を縮める
一流ホテルにふさわしい敬語、駅の売店にふさわしい敬語
郷に入れば郷に従え~コミュニティ独自の敬語表現に馴染もう
言葉は変化する
他人の間違った敬語に目くじらを立ててはいけない
第2章 まずはこれだけ覚えよう 「ございます」「いらっしゃいます」
敬語の達人でも間違いやすい「ございます」「いらっしゃいます」
自分や身内に対しては「ございます」
自分や身内の外側にいる人に対しては「いらっしゃいます」
この場合はどっち?
間違いの多い「いらっしゃいます系」VS「ございます系」
上司を社外の人に紹介しよう
第3章 「敬語」でなくても“うやまう気持ち”を表す表現がある
クッション言葉でやさしさをプラス
クッション言葉のバリエーション
きちんと謝罪できることは、形を変えた敬語表現である
「やさしい(易しい)言葉」は「優しい言葉」
ひらがなばかりではダメ、漢字ばかりでもダメ
じつは便利な言葉「かしこまりました」「何卒、よろしくお願いいたします」
誤字脱字が最も失礼! メール送信前に読み直すのがいちばんの「尊敬表現」
イントネーションに気をつけるだけでも、敬語表現になる
(付録)覚えておくと便利なビジネスメールの敬語表現
第4章 使いすぎの敬語に注意
「させていただく」
「お召し上がりになられましたか?」
ビジネスチャットに前置きは必要?
「ビジネスマナー」と「マナー」は完全には一致しない
(付録)二重敬語一覧
第5章 よく耳にする違和感ニホンゴの正体
「耳触りのいい言葉」
「ご乗車できません」
「お世話様です」
「すいません」
「とんでもございません」が間違いなんて、とんでもございません!
「よろしかったでしょうか」
「お仕事は何をやられていますか?」
「感謝しかありません」
「見れる」「食べれる」などの「ら抜き言葉」
(付録)「ら抜き言葉」の認識はどう変わった?
第6章 もっと知りたい人のために~敬語の基礎
尊敬語/謙譲語Ⅰ/謙譲語Ⅱ/美化語/丁寧語とは
練習問題 教科書で習った敬語に言い換えてみよう
練習問題 解答