内容紹介

低迷する国内消費に対し輸出好調の日本酒。海外は日本酒の魅力をどう見ているか。
愉しみ方から蔵元経営、SAKE投資までを解説した異色作。

日本の歴史や文化をひも解きながら日本酒の魅力を解説。ビジネスパーソンとしての教養、とくに海外でビジネスをする人にとっても参考になる内容です。

目次

第1章 日本酒は外国人から、どう思われているのか?
 1.アメリカジャステイン・ポッツ氏に聞く
 2.ドイツフィリップ・マース氏に聞く
 3.オーストラリアサケネット・オーストラリアの高橋ファミリーに聞く
 4.日本酒は外国人にとって日本文化そのもの
 5. お米で作られているのに、なぜリンゴやバナナなどのフルーツの香りがするのですか?
 6.海外で人気の日本酒ブランド

第2章 世界で造る「SAKE」は投資対象になるか
 1.日本酒酒蔵の資金調達
 2.世界の日本酒酒蔵――アメリカ・フランス・イギリス
 3.日本酒酒蔵にまつわる「お金の話」

第3章 日本酒酒蔵には、なぜ老舗が多いのか?
 1.酒蔵の3社に1社が創業200年以上
 2.どうして酒蔵は増えないのか?
 3.江戸時代の商業道徳三方よしの教え
 4.江戸時代の地方酒蔵はよろずやだった
 5.ユネスコ無形文化遺産登録に向けて

第4章 日本酒と日本の歴史・文化
 1.日本の風土に合った独自の糀菌から造る日本酒
 2.日本酒は神と人とのつなぎ役
 3. 日本人の生活習慣と日本酒――古代から充実していた発酵食品
 4.日本清酒発祥の地は奈良にあり
 5.明治の近代化を支えた酒税の役割
 6.日本人の食生活と日本酒
 7.健康と日本酒

第5章 日本酒造りと蔵元の話――熟成酒を中心に
 1.全国津々浦々ある日本酒の流派
 2.「蒸しを締め、糀を締めて、味を切る」完全発酵の極意
 3.米作り
 4.精米
 5.米洗い、浸漬
 6.蒸し
 7.糀
 8.酒母
 9.もろみ
 10.圧搾
 11.火入 瓶詰
 12.貯蔵
 13.日本酒が世界で勝負するには熟成酒

第6章 蔵元が考える日本酒の愉しみ方
 1.世界の料理、四季の日本料理とどう合わせる?
 2.実は蔵元でも難しい日本酒の選び方 ファクターが多過ぎ複雑な日本酒
 3.酒器の素材や絵柄を変えて驚かす
 4.温度変化で風味を味わい、カクテルを愉しむ
 5.お酒の賞味期限とは
 6.悪酔いせず、太らない、美味しい飲み方
 7.知っておくと便利な「SAKE」英語

第7章 8つの酒蔵から日本酒の特徴を探る
 1.山形 鯉川酒造--幻の酒米「亀の尾」を復活させた蔵元は現役ピアニスト
 2.埼玉 神亀酒造--日本初純米酒蔵 「酒は純米、燗なら尚よし」
 3.静岡 杉井酒造--華やかな吟醸酒から辛口菩提提まで変幻自在の技術力
 4.大阪 秋鹿酒造--能勢の理想郷で米作りから醸造までの「一貫造り」
 5.広島 竹鶴酒造--連続テレビドラマ『マッサン』の本家 熟成酒のお燗は絶品
 6.鳥取 山根酒造場--「醸は農なり」を提唱し、徹底した完全発酵を目指す
 7.福岡 杜の蔵--筑後平野という肥沃な穀倉地帯で個性光る純米酒を醸す
 8.奈良 久保本家酒造--一八年熟成生生純米大吟醸スカッと切れる男酒

参考文献
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