内容紹介
【プーチンとその仲間たちは経済を支配しロシアを乗っ取った】資本主義を取り込んだKGBの復活、オリガルヒの没落、飽くなきプーチン勢力の富と権力の奪取、ロシアのブラックマネーの席巻--。本書は、プーチン勢力がいかにロシアを変質させ、食い物にし、世界を混乱させてきたのかを、元FT記者が冷静なタッチで明らかにするかつてないドキュメント。主要な関係者との独占インタビューを通じて、プーチンの周囲が民間企業を容赦なく押収し、経済を乗っ取り、数十億ドルの資産を洗浄し、組織犯罪/政治権力の境界をあいまいにし、司法を駆使して敵を弾圧し、西側に影響力を拡大していく様を解明する。上巻では、プーチンがサンクトペテルブルク時代に組織犯罪集団と結び、富の収奪を行い、大統領にのぼりつめ、最強のオリガルヒであるホドルコフスキーを逮捕するまでを描く。
目次
序章第Ⅰ部
第1章 「ルーチ作戦」
第2章 内部の仕業
第3章 「氷山の一角」
第4章 後継者作戦――「すでに真夜中をすぎていた」
第5章 「泥水の中に浮かんでいた子どものおもちゃ」
第Ⅱ部
第6章 「インナーサークルが彼をつくった」
第7章 「エネルギー作戦」