内容紹介

 旧約聖書の創世記や出エジプト記には、さまざまな英雄が、神話と歴史の境目を縦横に駆け巡っている。
 ノアのひ孫と言われるニムロドは聖書で「最初の王」として描かれる人物だが、ニムロドの築いたバベル、エレク、アカデなどの都市は、後のシュメール、アッシリア、アッカドなどの帝国の誕生につながるものと見られている。
 またバベルの搭は、ハンムラビ王の時代に栄えたバビロンに実在した四角錐のピラミッドと関連していると考えられている。
 伝説と史実の入り混じった聖書の時代を、権力者たちの生きざまをたどりながら解き明かしていく。

【 目次 】
■INTRODUCTION
 諸王の物語

■CHAPTER 1  創世記と出エジプト記に登場する王
 モーセに関わるファラオと最初の王たち

■CHAPTER 2  古代イスラエルの王
 ダビデとソロモンからエルサレム陥落まで、サウル王、ダビデ王

■CHAPTER 3  ユダヤ時代の王
 アレクサンドロス大王、ハスモンの王、ヘロデ大王、アウグストス