内容紹介
「柔軟な働き方」を10年以上研究してきた専門家集団が提唱!豊かに生き、働くための方法論
自身の健康にとって、相手にとって、地球環境にとって優しいかどうかを考える。オフィス事業を中核に据えるオカムラが、自分本位ではない豊かさや幸せを追求する新たな働き方のコンセプト「エシカルワークスタイル」を提唱する。
本書では、著者が20年にわたり取り組んできたオフィス環境や働き方の研究成果や日本人の価値観に関する独自調査、また識者との対話から、これからの私たちに必要となる働き方における「エシカル」を定義していく。
「健康」「利他・ダイバーシティ」「地球環境」に基づくまっとうな判断基準から生まれる「エシカルワークスタイル」というコンセプトを軸として、モノやサービスを生み出す根幹にある「働き方」を再考する。
<目次>
はじめに 「働き方」を変える目的とは?
CHAPTER1 まっとうな働き方のためにワークプレイスをつくり替える
[KEYWORD]エシカルワークスタイル、エシカルワークプレイス
1-1 働き方における「エシカル」とは?
1-2 オフィスづくりの基本型 エシカルワークプレイス
CHAPTER 2 働き手の目線で 理想像を描き時代に合ったルールと場所を
[KEYWORD]柔軟な働き方、テレワーク、勤務制度
2-1 「自ら変える」ために判断の基準をつくる
2-2 「 振り返り」可能なフレームワークを
2-3 「 柔軟な働き方」を10年間追求。実践で分かったこと わたしたちの「ワークスタイル」研究史
CHAPTER 3 働き方もキャリア形成も選択肢が広がる時代に
[KEYWORD]リカレント教育、サバティカル休暇
3-1 健康に豊かに働き続ける「エシカル」の意義を共有
3-2 自律性の高い働き方を新たな選択肢に加える
3-3 柔軟なキャリア形成が視野に入ってくる時代
3-4 学び直しと長期休暇は組織にもメリット生む
3-5 新しい働き方に日本人の価値観はどう影響するか?東京女子大学現代教養学部専任講師 正木郁太郎さんに聞く
CHAPTER 4 場所の分散が企業・働き手と社会の関係を緊密にしていく
[KEYWORD]アクティビティ・ベースド・ワーキング、ライトサイジング、サードプレイス、半建築、VR、コミュニケーションモデル
4-1 働く場所の分散に合わせてトータルに整備・改善する
4-2 働く場所の変革に合わせて社会の要請に応える企業に
4-3 「 働く場所」は近未来にどう変わるか?東北大学大学院工学研究科准教授 本江正茂さんに聞く
CHAPTER 5 もうひとつの「業」を持つ意味。複線的な生き方の道が開けてきた
[KEYWORD]副業・複業/本業
5-1 本業の邪魔ではない! 副業が身近になる時代
5-2 個人がスキルを養って 企業も伸びる副業の形
5-3 副業で得た技能・知見がキャリア形成の要となる
5-4 働く人が夢見る人生 それを支援するのがこれからの企業の姿 サイボウズ社長室/経営&ICTアドバイザー 松村克彦さんに聞く
CHAPTER 6 〔対話編〕エシカルなスタイルの未来 人間と環境の融合“利己”からの脱却を
[KEYWORD]ICT、インタラクションデザイン、ソーシャルイノベーション、エコ
6-1 情報通信技術は今後のオフィスをどう変えるのか 明治大学総合数理学部准教授 渡邊恵太さんに聞く
6-2 自然界と一体になるエシカルな未来に人間は向かっている
アースカンパニー共同代表 濱川明日香さん 濱川知宏さんに聞く
CHAPTER 7 社会課題を解く「成長」のためにエシカル意識は経営と不可分に
[KEYWORD]健康経営、サステナビリティ経営
7-1 人を起点とする変革、自ら実践する立場に
7-2 エシカルな配慮には「専門知」を結集する
おわりに 豊かな社会、幸せな暮らしの実現に向けて