内容紹介

変わらない日本企業のDXの鍵は、「4X思考」による行動変容だった
富士通の変革「フジトラ」の実践的アプローチを詳説!


富士通の「出島」としての変革創出企業Ridgelinezはなぜ日本企業のDXに警笛を鳴らし、「人起点」を変革の中心に据えるのか。ケーススタディとして富士通の大変革の経緯をたどりながら、日本企業が変革するための新たな理論を解説。日本ならず世界の第二創業期の変革リーダー必読のDX戦略指南書。

本書は、日本の伝統的大企業である富士通が実行している全社DXプロジェクト「フジトラ」に伴走してきたRidgelinez(リッジラインズ)が、その過程で独自に確立したヒューマンドリブンの変革モデルと、手掛けた他社の変革実例も紹介しながら、日本企業が自社の変革に今後どう取り組むべきかを実践的かつ具体的な事例を交えながら提示します。

「スモールスタート」や「クイックウィン」といった「小さくても良いから結果を出す」だけでは変わることができない日本企業の本質的な課題を紐解き、変革リーダーシップの戦略として「人起点」による同時実行型の変革手法「4X思考」で、全社的な変革を加速させるモデルを提唱。CX(カスタマー・エクスペリエンス:顧客)、EX(エンプロイー・エクスペリエンス:従業員)、OX(オペレーショナル・エクセレンス:運営)、MX(マネジメント・エクセレンス:経営)で構成される「4つのX」を主軸とし、テクノロジー(T)を活用しながら、それらを同時に進行しながら企業を変革させる手法を解説します。

立教大学ビジネススクール教授の田中道昭氏が監修を担当。変革を目指す経営者やマネジメント層をはじめとする、多くのビジネスパーソンにとって示唆に富む一冊です。

【全体監修・執筆】
今井 俊哉
Ridgelinez株式会社 代表取締役CEO
約30年にわたり、コンサルティング業務に従事。富士通を経てブーズ・アレン・アンド・ハミルトンに14年在職。その後、SAPジャパン(バイスプレジデント)、ベイン・アンド・カンパニー(パートナー)、ブーズ・アンド・カンパニー (代表取締役)、PwCコンサルティング(副代表執行役)を経て、2020年より現職。

小野圭史
Ridgelinez株式会社 執行役員 Partner
ブランド戦略を軸とした事業構想・インナーブランディングや企業変革における人材育成、人的資本経営・組織風土改革の推進に従事。総合商社、戦略コンサルティング、ファストファッション、ラグジュアリーブランドを経て現職。グロービス・パートナー・ファカルティ―。

田中培仁
Ridgelinez株式会社 Director / Chief Creative Director
ブランド戦略と事業戦略を繋いだ新規事業創出プロジェクトを主導。統合的なクリエイティビティを強みとし、DXビジョン構想、新サービスデザイン/ブランディング、組織/カルチャー変革など100件を超えるプロジェクトを牽引。グッドデザイン賞2013/2015/2021、SDA賞、日経ニューオフィス賞など。

目次

第1章 富士通、真のDXに挑む
第2章 リッジラインズ、出島としての決意
第3章 一人ひとりの行動変容から企業は変わる 全社的な変革を加速させる「4X思考」
第4章 ケーススタディⅠ エクスペリエンスを変革させる「4X思考」
第5章 ケーススタディⅡ ビジネスエクセレンスを高度化させる「4X思考」
第6章 4Xを駆動させる、リッジラインズ独自の人起点アプローチ
最終章 「フジトラ」を起点に日本を変革する リッジラインズが創造する“変革ある日本”の未来