内容紹介

ZARA、SHIEIN、ワークマン、コストコ、メルカリ……。
流通業界の常識を覆すあの企業は、いったい何にお金をかけているのか?
PLではなくBSから見えてくる、未来型のビジネスモデルを解説!


◎アパレル・小売業界に起こったパラダイムシフト
家賃を払って店を借り、内装で世界観をつくり、商品を仕入れて店に並べ、販売員が接客して売り上げを稼ぐ。大量出店、大量仕入れ、さらにアウトソーシングで販売効率を高めて利益を残し、頻繁にセールをしながら薄利多売で経費をカバーしてきた旧世代のビジネスモデルは、終焉を迎えつつあります。
この10年でショッピングのデジタルシフトが起き、さらに世界的なパンデミックがその流れを加速させ、消費者の購買行動が大きく変わるパラダイムシフトがアパレル・小売業界にも起きています。

◎決算書でわかる旧世代とゲームチェンジャーの違い
様変わりしたアパレル・小売業界において、誰もが耳にするようになった有名企業、逆風でも高い営業利益率をたたき出す企業、急成長を期待され時価総額が膨らむ企業といった、“ゲームチェンジャー”たちの未来型のビジネスモデルとはどのようなものでしょうか。

無駄な在庫を抱えないサプライチェーンマネジメント、
リードタイムの短縮、
効率的なフルフィルメント、
持続可能なフランチャイズ方式、
更新率に支えられた有料会員制小売業、
ブランド価値を高め続けるM&A、
売上高よりフィンテックの収益性、
売り手と買い手をCtoCでつなぐマッチング、
地域経済を活性化するラストマイル物流、
そして、未来のサーキュラーエコノミーに向けての先行投資。

本書では特徴が異なる10のテーマを取り上げ、持てる資産を有効活用し、独自の工夫と知恵で急成長を遂げるゲームチェンジャーたちのもうけのしくみ、ビジネスモデルの核心に迫ります。

目次

■Chapter 01 ZARA(インディテックス) 需要連動生産で在庫リスクを抑制する
■Chapter 02 SHEIN(シーイン) 産地直送でリードタイムを短縮し中間コストを削減
■Chapter 03 ZOZO 受託販売で商品取扱高を増やしフルフィルメント効率を高める
■Chapter 04 ワークマン FC を活用したウィンウィンのローコストオペレーション
■Chapter 05 COSTCO(コストコ) 有料会員制に支えられた価値提供
■Chapter 06 LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)ブランドを買収して資産価値を磨く
■Chapter 07 丸井グループ 百貨店のトランスフォーメーション
■Chapter 08 メルカリ リユースビジネスが生む循環型金融経済圏
■Chapter 09 Door Dash(ドアダッシュ) ラストマイル物流と地域経済活性化
■Chapter 10 ZARA(インディテックス)他 サーキュラーエコノミー(循環型経済)と原料調達の未来