内容紹介

「病院でどんな治療を受けてきたのかな」「この処方は副作用対策のためなのか」――。
がん患者さんの処方箋を応需した際に抱くそんな疑問を解決!


外来でがんの薬物療法を受ける患者が増える中、薬剤師による服薬アドヒアランスの評価や副作用マネジメントが欠かせなくなっています。本書では、9つのがんについて、がん研究会有明病院の医師が薬物療法の基本的な考え方や外来症例を多数紹介し、その治療意図や患者の経過を分かりやすく解説しています。また、同病院のがん専門薬剤師が外来における副作用マネジメントのコツを詳述。さらに実践編として、がん患者の処方箋を応需する薬局薬剤師が、患者から実際に受けそうな質問を基に作成した「日経DIクイズ」を多数掲載。クイズを解くことで知識を確認できます。処方箋の背後にある患者の病態や治療経過への理解が深まり、一歩踏み込んだ服薬指導、フォローアップが可能になる1冊です。

<目次>
Part.1 基礎知識編 がん薬物療法の基礎知識 症例から学ぶ薬物治療
胃がん/大腸がん/肺がん/乳がん/膵臓がん
卵巣がん/肝細胞がん/悪性リンパ腫/前立腺がん

Part.2 実践編 日経DIクイズ厳選33題
「S-1服用中に生じた眼の違和感」
「プレガバリン投与後に出現した眠気」
「タグリッソによるざ瘡様皮疹の対処法」
「抗がん薬による手足症候群の予防方法」
「スチバーガ服用患者に追加された降圧薬」
「体重が減少した患者に出されたレンビマ」
「肺がん患者に処方されたビタミン剤」
「抗がん薬治療中に処方された抗菌薬」
「前立腺がん治療で薬が減った理由」
「オキシコドン服用中に生じた眠気」他

【付録】がん薬剤師外来の現場から
薬剤師外来での患者との会話集つき