内容紹介
●紙の文書を根こそぎPDF化! 作成・編集・共有を自在に●「PDFは編集できない」は誤解! 修正して再利用しよう
●知らないと恥ずかしい! 「コメント」機能による赤字入れ
●無料アプリでここまでできる! PDF編集の達人ワザ
書類はパソコンで作成するのが常識となり、ビジネス文書を“オンライン”でやり取りする機会が増えました。申請書などを電子化し、押印のために紙を回覧する手間を省こうという企業も増えています。ビデオ会議やチャットといった新たなコミュニケーションツールを使うようになり、紙の文書を見る機会が激減したという人も少なくないでしょう。
そんな状況において、利用頻度が増しているのが「PDF」です。アドビが開発したデジタル文書のフォーマットで、OSやアプリなどの環境が異なっても同じ見た目を再現できるファイル形式として、広く普及しています。ただし、その利点をフルに生かして使いこなしている人は、まだ少ないように思われます。
PDFの利点の1つに、簡単に編集や改ざんができないという特徴があります。そのため、ある程度オフィシャルな文書はPDFで配布・保管するという人は多いでしょう。一方で、「PDFは編集できない」と思っているとしたら、それは誤解です。編集禁止の設定をしていなければ、PDFに赤字でメモを書き加えたり、申請書などのひな型に文字を入力して完成させたりできます。一部の文字修正やページの入れ替え、挿入、抽出といった編集なら、無料のアプリやWebサービスでも可能です。手持ちのPDFを一部書き換えて再利用したり、PDFをWord文書やExcelの表に変換して新たなテキスト/データとして取り込んだりと、PDFの活用範囲は多岐にわたります。
PDFが備える各種機能や便利な使い方をマスターすれば、仕事の無駄をなくし、業務効率をグンと上げることが可能です。「PDFで配布された申請書のひな型に、パソコン上で直接入力して提出したい」「PDFで保存された契約書を流用して別の契約書を作りたい」「PDFでもらった統計資料をExcelに取り込んで分析したい」……。ビジネスの現場で遭遇するさまざまな課題や悩みを解決するための実務的ノウハウを、本書ではたっぷり解説しています。
■180度ベタッと開く特別製本(コデックス装)を採用!
ページを押さえていなくても勝手に閉じることがないので、解説を読みながら両手で楽々パソコンを操作できます。
<目次>
はじめに
第1章 Acrobat Readerは初期設定で使うな!
第2章 PDFを素早く開く、快適に読む
第3章 見やすいPDFを適切に作成する
第4章 校正作業は「コメント」でペーパーレス
第5章 PDFの内容を追加・修正・流用する
第6章 紙の書類もPDF化して再利用
第7章 PDFの悩みやトラブルを全面解決
第8章 「デジタル署名」で信頼性を証明
索引