内容紹介

エグジットの巧拙が経済活性化策の成否を分ける!
法務とファイナンスの第一人者が実践的に解説する、
スタートアップ買収成功のカギ。

 スタートアップが経済成長の原動力であるイノベーションの源泉であり、社会課題解決に貢献する「新しい資本主義」の担い手と期待されるのは、①研究成果の事業化機会の提供、②新たな投資機会の提供、③新たな技術・事業モデルの獲得機会の提供、④社会規範・価値観の更新機会の提供等、資本主義社会にダイナミズムを付加する社会的な使命を持つからだ。

 本書は、資金を受ける起業家と、ベンチャー・キャピタルなど投資家、買収を行う企業との関係に着目。株式公開(IPO)と事業売却(M&A)という2つのエグジットのうち、特に後者をいかに設計し、シナジーの創出による経営効率や生産性の向上等、効率的なスタートアップ・エコシステムを構築・維持するか、最新事例をもとに解説。バリュエーションからストラクチャ、PMIに至るまで、実務上のポイントを明らかにする、関係者必携の一冊。

目次

第1編 ビジネス編
 Ⅰ スタートアップを理解する
  1 スタートアップとは何か
  2 スタートアップの事業戦略
  3 スタートアップの資本・人事戦略
  4 スタートアップを取り巻く資金調達環境
  5 スタートアップとM&Aエグジット
 Ⅱ スタートアップ買収の本質――スタートアップの買収により何を買うのか
  1 米国におけるスタートアップの買収
  2 日本におけるスタートアップの買収
 Ⅲ スタートアップのバリュエーション
  1 ベンチャーファイナンスのバリュエーション(価値評価)
  2 買収時におけるスタートアップのバリュエーション
第2編 M&Aテクニック編
 Ⅰ スタートアップ買収の急所
  1 スタートアップ買収はなぜ失敗するのか
  2 急所克服のためのテクニック
  3 ストラクチャの工夫
  4 買収プロセスの特徴
  5 買収に影響を与える株主の権利
 Ⅱ 買収対価のエクイティホルダーに対する分配
  1 買収対価の分配の全体像――起業家、投資家、役務提供者
  2 投資家に対する買収対価の分配
  3 創業者に対する買収対価の分配
  4 役務提供者に対する価値の分配
  5 早期事業売却の際の買収対価の分配
 Ⅲ スタートアップ買収の取引条件の特徴
  1 買収対価の決定と分配
  2 売主一本化の実務
  3 ホールドバックとエスクロー
  4 スタートアップの買収後の運営
  5 アーンアウト
  6 その他のインセンティブ設計
 Ⅳ スタートアップ買収のストラクチャ
  1 ストラクチャ検討の重要性
  2 全株式の取得によるM&A
  3 段階的買収
  4 スイングバイ
  5 支配しない群戦略
 Ⅴ 株式対価によるスタートアップ買収
  1 株式対価によるスタートアップ買収:総論
  2 株式対価による買収手法の概要
  3 株式交換
  4 株式交付
  5 現物出資