その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は日本経済新聞社(編)の『 ゼロからわかる マネーの常識 NISA、イデコから保険、税金、住宅ローンまで 』です。「まえがき」をお届けします。
【まえがき】
NISA、年金、住宅ローン、確定申告──。暮らしに役立つ「マネー」の知識はたくさんあります。いずれも生きていく上で非常に大切な情報だということは、疑いがないでしょう。しかし、知識が足りない、内容が難しい、と感じている人は多いのではないでしょうか。
日本にはお金に関する様々な制度や仕組みがあり、上手に使えばお金の心配は大きく減らせます。ただ、知っておくべき知識は非常に幅広く、仕組みはしばしば複雑です。誰かに聞きたくても、自分のお金については聞きづらいということもあるでしょう。
日本経済新聞・日経電子版のコラム「ゼロからわかる」は2020年秋に始まりました。「誰かに聞くのはちょっと恥ずかしい」「聞いたことはあるけれど、正しく理解している自信がない」マネーの用語や制度について、できるだけやさしく解説することを目指しました。
世の中にはお金に関する制度や金融商品、サービスを利用する方法や、得するためのコツをまとめた書籍やコンテンツがあふれています。確定申告や相続などの具体的な手続きについて、すぐに役立つよう解説したものも多くあります。
この本を手に取ってほしいのは、そうした情報を難しいと感じている人や、より基本的な仕組みを含め「そもそも」から知りたいと思っている人たちです。
大もうけするためのテクニックは書かれていません。その代わり、お金の話が苦手な人にも読みやすい内容にしています。イラストやグラフをたくさん使い、文章にも工夫を凝らしました。構成はテーマごとのQ&A形式にして、どのページからでも、必要な部分だけ読めるようにしています。どの章も非常に平易なレベルから解説していますが、なぜそうなっているか、今後どのようになるのか、といった要素も入れています。マネーの知識に自信がある人にも「へえ」と思える要素があるはずです。
今回は3年を超える連載の中から、知っておくべき制度や金融商品など約50のテーマを厳選、加筆しました。新社会人をはじめとする、お金の知識を身につけたいと思っている人が知っておくべきマネーの常識は、この1冊で理解できると思います。家計や資産形成にはもちろん、経済ニュースを読み解くときにも役立つでしょう。
この本の置き場所は書斎ではなく、リビングです。お金のことでちょっと不安になったとき、ニュースで知らない言葉が出てきたときに開いて、関心のあるページを読むのがおすすめです。家族でお金の話をするきっかけにするのもよいかもしれません。
お金の知識を身につけることは、豊かで心穏やかな暮らしにつながります。一緒にマネーの常識を学んでいきましょう。
日本経済新聞社「ゼロからわかる」担当デスク 長岡良幸
【目次】



