その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日はさわぐちけいすけ(マンガ)、鈴木博毅(監修)の『 キャリアに困ったら偉人に聞け! 未来を切り開くヒントは歴史にあり 』です。
【はじめに】
失敗や危機を成功に変えた偉人たちのリーダーシップに学ぼう
人心を動かす!偉人たちのリーダーシップ
私たちは、毎日とにかく忙しい。仕事をしている人も、仕事と家庭を両立している人も、子育てをしながらいろんなことを頑張る人も、もちろん忙しい。忙しいけれど、誰だって何かを成し遂げて、できるかぎり豊かな人生を送りたい。
本書は、2人以上の〝チーム〞で働く人が、人生をより豊かにするリーダーシップを身に付けるための一冊です。ひとりでは成し遂げられない成功を追求するためにチームがあり、そのチームが集まることでやがて組織が形成されます。
私たちが組織の中で仕事をするとき、「相手に動いてもらう必要」もあれば、「自分から積極的に動く必要」もあります。相手も自分もうまく動くと、仕事は最高にスムーズで、結果も素晴らしいものになるのは、みなさんもこれまでの経験から実感されていると思います。
でも、次のような悩みも当然あるでしょう。
「『うまく動く』こと自体が、なかなかうまくいかない!」
「相手が『簡単に』動いてくれることなんてない!」
「組織の中で多様な意見がありすぎて、まとまらない!」
リーダーシップを考える場合、誰もがうまくいかなかったときの悩みを思い浮かべます。職場でも若手はリーダー、管理職が悩み続けている姿を見ているかもしれません。でも、何かを解決し、悩みながらも成功したのは、現代の職場で働く私たちだけではありません。歴史上の偉人たち、名前を残した人たちも、同じ悩みを抱え、それを乗り越えてきたのです。
過去の偉人たちは「こうして問題を解決した」「こういうリーダーシップが効果的だった」というヒントを私たちに残してくれました。彼らからのヒントを知るだけで、職場の人間関係は何倍もラクになります。人が集まりチームとなったときの本質は、偉人たちの時代も現代も、ほとんど変わっていないからです。
あなたの存在感を高める20人の偉人からの学び
本書で紹介する偉人たちは、全員が典型的なリーダーというわけではありません。なかには、仕方なくリーダーになってしまった人、事件や事故によりリーダーシップを取らざるを得なくなった人もいました。誰かに任命されてリーダーになった人ばかりではなく、状況がその人をリーダーという役割に追い込んだケースもあるのです。
また、リーダーシップは、会社に指名された肩書を持つ人だけに必要なものではありません。人生の節目、さまざまな状況で発生する課題を自分の力、判断力で解決するために、私たちそれぞれが備えておくべき資質でもあります。
なんらかの足跡を歴史に残した人たちが発揮したリーダーシップは、机上の空論ではありません。現場実践で使えるものであり、私たちが人生をよりよく生きることを後押しするスキルです。
本書で紹介する20名の偉人たちは、そのリーダーシップを発揮することで、危機や課題を前にして、彼ら自身が際立った存在感を発揮しました。それぞれの場面で、彼らが独自のリーダーシップを発揮したとき、チームや集団は危機を乗り越えて、大きな目標を達成できたのです。
彼らのリーダーシップを知ることで、危機を前にした私たちの不安が柔らぎ、問題解決をより効果的に行う知恵につながります。そのような知恵を持つ人がリーダーになったとき、周囲はその人を少し違った目で見ることになります。偉人たちのリーダーシップは、職場や人生であなたの存在感を一層高めてくれるでしょう。
リーダーになることはコスパ最高の選択肢の一つ
職場で役職を得ることに抵抗感を持つ人も増えているといいます。責任ばかり増えてあまりメリットを感じられないなどが理由だとか。しかし、リーダーになった人は理解していると思いますが、役割を担うことで、触れる情報や見える風景は変わります。リーダーになればチームを指揮するために新しいスキルの習得も必要になります。
これらのチャレンジは、あなたの能力をきっと高めてくれます。その役割を担うことで得た責任と権限は、現在の職場での飛躍だけではなく、次の転職などの場合もプラスの評価を得るきっかけになるのです。
リーダーシップをうまく発揮できる人が必要なのは、私たちの誰もが痛感していることです。だからこそ、肩書の大小に関係なく、リーダーという役割を担う人は大きな成長の機会を手に入れているのです。
役割を担うことで必要な苦労や努力、新しい挑戦のための学習は、ごく短期的には「大変なばかりでメリットがない」と感じるかもしれません。しかし、私たちの人生全体、トータルライフとしての価値は正反対であり、役割を担うことで、結果としてあなたは非常に多くの追加的な豊かさを手に入れることになるでしょう。
社長や役員にまで昇りつめた人が「苦労が多いから平社員に戻りたい」と言って本当に戻った例を、あなたは見たことがありますか? また、政治家があっさり地位を捨てて引退した姿をご覧になったことはあるでしょうか? おそらく、ほとんどないはずです。
実社会で役割を担うことは、苦労が増えるものの、実際にはそれを上回るメリットや豊かさを手に入れていることがほとんどなのです。職場でリーダーになることも同じです。巷で言われていることとは違い、リーダーを含めた役割を担うことは、人生におけるコスパを最高にする選択肢の一つなのです。
あなたの人生を最高のものにする「本書の使い方」
優れた知恵やヒントは、頭に入れておくだけで心の支えになり、いざというときに行動の選択肢を増やす大切な武器になります。しかし、「知る」と「実践する」にはどうしても大きなギャップがあるものです。
だからこそ、本書を最高に使いこなすために、得た知識を少しでもいいから日常で実践してみることが必要です。ごく小さな一歩でかまいません。まずは試してみてください。うまくいった点、思い通りにいかなかった点が見えてくれば、そこから自分なりのノウハウをさらに磨き上げていけるはずです。
勇気を持って行動することは、人生を大きく切り開く原動力です。欲しいものに手を伸ばし、過去の自分に挑み続けてください。あなたの人生をより輝かせ、最高のものにするために、ぜひ実践を心がけながら読んでいただければ幸いです。
鈴木博毅
【目次】


