その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は日経WOMAN(編)の『 一歩が踏み出せなかった私へ 最高に楽しく生きる先輩20人が明かすどん底だったときの話 』。「まえがき」をお届けします。

【まえがき】

 「毎日一生懸命生きているけれど、不安やモヤモヤでいっぱい」
 「このままの人生で本当にいいのだろうか」

 仕事やキャリアの築き方、結婚や出産などのライフイベントも選択肢が非常に多く、「正解」が見えにくい現代社会で、多くの女性が自身の生き方について悩みを抱えています。

 1985年に男女雇用機会均等法が制定されてから40年が経過しました。この40年間、働く女性を取り巻く環境はかつてないほど大きく変貌を遂げました。企業の役員や管理職に女性が続々と登用され、仕事と育児を両立して働き続けるのが当たり前となり、グローバルな舞台で活躍する女性の存在感も高まっています。

 しかし、仕事のプレッシャー、家庭とのバランス、キャリアアップの難しさ、そして自己実現への道のり──社会環境が変わっても、働く女性が抱える不安や悩みは、1988年に『日経ウーマン』が創刊された当初とほとんど変わっていないようにも思えます。

 ビジネス、文化・芸能など、さまざまなジャンルの第一線で活躍する先輩たちから、迷いの渦中にいる働く女性たち、“妹たち”へ、自身の経験を踏まえヒントやアドバイスを頂けないだろうか──。そうした願いから、『日経ウーマン』では創刊10周年を記念して1998年に「妹たちへ」の連載をスタートしました。連載は2025年現在も続いており、長寿人気連載として高い支持を得ています。

 連載開始当時から7年分をまとめた単行本『妹たちへ』は2005年(文庫版は2008年)に、続編の『妹たちへ2』は2010年(文庫版は2014年)に刊行。このたび、15年ぶりに単行本を刊行する運びとなりました。2011年〜2025年にかけて登場してくださった20人のエッセーをまとめ、お届けいたします。原稿は取材当時のご本人の思いや熱量を尊重し、手を加えずに掲載当時のままとさせていただきました。

 誰もが、もがいて、自分の人生の「最適解」を見つけようとしています。20人の“姉”たちも、かつても、そして現在も、それぞれの「最適解」のための努力を続けています。どのように迷いや悩み、さまざまなハードルを乗り越え、現在の“最高に楽しく、自分らしい”ポジションを手に入れたのか。成功ストーリーだけでなく、どろどろと心の中で渦巻いていた葛藤や不安、人には見せられないような暗い感情についても惜しみなく語ってくださっています。そんな珠玉のメッセージは、皆さんの背中を優しく、力強く押し出し、読了後は自分らしく生きる一歩を踏み出す勇気が自然と湧いてくることでしょう。自分の価値を見いだし、内面から輝くための答えを探し求める旅路を、“姉”たちの言葉とともに歩んでいただきたいと思います。

 最後に、この本があなたの人生において小さな灯火となり、希望を抱くきっかけとなることを心から願っています。あなた自身の旅路が輝かしいものとなりますように。

2025年5月

日経ウーマン編集部


【目次】

画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示
画像のクリックで拡大表示