その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は北野唯我さんの 『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ(日経ビジネス人文庫)』 。「まえがき」をお届けします。
【まえがき】
働いていて
「悔しい」
と思ったことはありますか。
たとえば、
「なんで自分はあの人みたいに器用にできないのだろう」
「なぜ、言いたいことがうまく伝わらないのだろう」
「どうして人は理解してくれないのだろう」
そう思うことです。
私はあります。
でも、これは何も珍しいことではなく、仕事に真剣に向き合う人であれば、人生で一度くらいは「悔しい」「なぜこうなってしまったんだろう?」と思ったことがあるはずです。
そしてこの「悔しい」という感情は、勘違いされがちですが、実は他人ではなく、自分へ向けられた気持ちだと思うのです。言い換えれば、
「自分の才能を自分自身が活かしきれていないことへの焦りや悲しみ」
です。だからこそ、人は「もっとできるはずなのに……」と悔しくなるのではないでしょうか。
だとすれば、問題はこの「才能の正体」です。具体的には、自分の才能とは一体何か? です。
ですが、冷静に考えてみて「自分の才能は何か?」を理解することは恐ろしく難しいことです。あなたの才能はなんですか? と聞かれ、その場でスムーズに答えられる人は、相当自分のことを知り尽くしている人間だけです。ほとんどの人は答えに窮するのではないでしょうか。
この本は、才能を「ビジネスの世界で必要な三つ」に定義し、その才能を活かす方法を段階的に解き明かしていきます。
本書を読み終わる頃には
「どうやって、自分の才能を段階的に高めるのか」
「自分の才能を仕事で活かす、具体的な方法」
「組織が異なる才能をコラボレーションさせる方法」
のヒントが見つかることを約束します。この本に書かれている物語の中には、「天才」と「秀才」と「凡人」の三人のプレーヤーが登場しますが、これは特定の誰かではなく、あなた自身の中にもいる三人です。この三人は殺し合ったり、時に助け合ったりしながら、普段、仕事をしています。
「なぜ、凡人は天才を殺すことがあるのか」
まず、この問いを解き明かすことにしましょう。これによって第一の才能である「創造性」の謎が解けていきます。
さあ、才能を理解し、愛する旅に出掛けてみましょう。
【目次】







