その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は加藤浩晃さんの『 休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル 』です。
【はじめに】
働き方改革が進みつつある今、長時間働けば評価される時代ではなくなりました。限られた時間の中で効率よく成果をあげることが、何より求められていると実感しています。
しかし実際には、思うように仕事が進まず、家に持ち帰って夜にこなしたり、土日に働いたりすることもあるでしょう。結局、働きすぎて体調を崩し、それでも休めなくてさらに具合が悪くなり、最悪の場合は仕事に穴をあけて評価が下がってしまう、ということも……。
令和のビジネスパーソンに必要なのは、戦略的に休んで心身を整えるスキルです。
20代であれば、多少ムチャな働き方をしてもなんとかなるでしょう。しかし、30代、40代になると、上手に休むことで仕事のパフォーマンスを上げていかなければなりません。
実は、私自身、休むのがあまりうまくない人間の1人でした。医師としてキャリアをスタートし、MBA(経営学修士)を取得し、AI医療機器やオンライン診療などの新規事業をいくつも開発してきました。そして30代後半にもなると、仕事が忙しい時期には、次のような悩みを抱えるようになったのです。
- 疲れがたまり、朝に目が覚めても体が重い
- 仕事に行くだけでも疲れてしまう
- 休みの日にはごろごろしてばかりいる
- 時間がないと食事は簡単に済ませてしまう
こうした悩みを解決するために、私は医師として最新医学の知見を応用し、試行錯誤しながら効果的な「休養」について独自に追究してきました。
その結果、自分なりの休養に関するノウハウがまとまり、手応えを感じるようになりました。
睡眠の質が上がり、疲れにくい体になり、集中力を切らさずに仕事ができるようになったのです。
私は、多くの経営者やビジネスパーソンと接するうちに、かつての自分と同じ悩みを持つ人が少なくないと感じ、それならばとパーソナルドクターとして休養に関する相談を受けるようになりました。
本書は、私が自分で試し、またほかの人にもすすめて、「効果があった」と感じられた休養を100個紹介するものです。
上手に休むことができれば、生産性が上がり、これまでよりも短い時間で成果をあげられるようになります。
それは、私がアドバイスした多くのビジネスパーソンも体感していることです。
休養を実践することの最大のメリットは、「自分が使える時間を増やせる」ことだと私は考えています。
まず、これまで体調不良で休んでいた時間が大幅に削減できます。具合が悪くなる前に効果的に休養をとることで、「仕事ができない状態」を未然に防げるのです。
そして、朝から頭がクリアな状態で仕事をスタートし、午後になっても集中力をキープすることが可能です。だからこそ、生産性がグッと上がるのです。
本書は、睡眠や入浴、食事、運動、メンタルなど、ジャンルごとに関連する休養をまとめてあり、どこからでも読める構成になっています。
ぜひ関心のあるトピックから読み進め、自分に合った休養を見つけていただければうれしいです。
加藤 浩晃
【目次】




