その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は清川照美さんの『 覚悟 未来に立ち向かう言葉 』です。
【はじめに】
日本は
御社は
あなたは
今だったら、まだなんとかなる。
私は経営コンサルタントになろうとは思っていませんし、この書籍を出版することで1円の印税も入りません。
ではなぜこの本を書こうと思ったのか?
経営危機にあった弊社を立て直した経験をお伝えすることで、日本の多くの企業や経営者を勇気づけ、日本という素晴らしい国を再び発展させる一助になるのではないかと、本気で思っているからです。
私が立て直した会社は、鹿児島県を中心に93店舗を運営するスーパーマーケット(株式会社タイヨー)です。創業は1960年、現在は私の息子が代表取締役社長を務め、年商約1100億円、約4000人の従業員の皆様が働いてくださっています。
弊社は、1993年に上場していたのですが、経営が悪化、株価は低迷し、他社から買収を仕掛けようという動きが見られました。私たち自身の力による再建に本腰を入れるため、2013年9月、454億円の借り入れをし、この資金を使ってMBO(マネジメント・バイ・アウト=経営陣による自社の買収)を断行いたしました。
実質赤字だったスーパーマーケットはよみがえり、2023年3月、ちょうど10年で、借りたお金、全額を返済いたしました。
地方のスーパーマーケットを、普通の私で企業再生することができたのです。
弊社には特別優秀な人材はおりませんでした。私は実務家として実行し結果を出してきました。なぜ再建できたのかと問われれば、特別難しい話でもロジカルな話でも机上論でもなく答えはシンプルです。勇気を持ち、自分を信じ今の瞬間を必死で頑張ってきたということだけです。このことが、少しでも日本のお役に立てれば、日本の皆様方の元気になれば、と思って筆を執りました。
今日、残念なことに地球の一部の地域で戦争が起こっています。世界が平和であってほしい、心からの願いです。世界はもしかしたら、100年後は国家という概念はなくなっている時代が来ているのかもしれません。私は、我々の子孫たちが、日本人としての誇りを持てる民族であり続けてほしいと願っています。
日本は資源国でもなく、高齢化、人口減も著しく、食料の原料の多くは輸入です。戦争が近くで起これば原料は上がり、物価は上昇します。
かつて日本人は勤勉でよく働き、世界の経済大国2位までになりました。しかし、今はそうではなくなってしまったのです。
日本がこうなったのは、国が悪い、政治が悪い、もうそんなことを言っている時間はないのです。国民一人一人がしっかりと考え、そして行動することです。こんなことを言うと、清川さん、何言ってるの? 人生は今が良ければよくて、何でそんなに頑張るの? とおっしゃる方々もいらっしゃるかもしれません。その方々はそれでよいのです。
私はたまたま、日本の明治維新に多くの人材を輩出し、第二次世界大戦末期には、沖縄戦で特攻(知覧特攻基地がありました)が出撃していったという人類史上類のないことがあった県で生まれ育ち、地元スーパーの嫁になったことと、県外の方々を観光地としてご案内する中で、それらを強く感じるようになったのでしょう。
人生100年時代ともいわれ、100歳まで生きるかもしれないし明日死ぬかもしれません。明日のことは誰も分かりません。いずれ死んでいく命であれば少しでも人様のお役に立ちたい、それだけです。
弊社を御利用していただいているお客様、お取引先様、いつも温かく見守ってくださる多くの先輩の方々、一緒に働いてくださっている社員の皆様方、御縁のあった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
物事は、本当はシンプルだと思います。多くの皆様に幸せがたくさん降りそそぎますように。
美しい桜島を見ながら桜の季節に。
合掌
清川照美
【目次】









