その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は山根承子さんの『 努力は仕組み化できる 自分も・他人も「やるべきこと」が無理なく続く努力の行動経済学 』です。
【はじめに】
私は普段、企業や自治体に行動経済学のコンサルティングを行う会社を経営しています。この仕事では、本当に様々な業種の方からご相談をいただくのですが、実は「このような行動を継続させたいのだが、どうすればいいか」というような相談は非常に多いです。
継続させたい行動は、健康的な食生活だったり、運動だったり、省エネだったり、消費だったり、サービスの利用だったりと様々で、継続させたい対象は従業員、顧客、消費者、場合によっては会社の上層部などと、本当に多種多様です。
私はこの会社を起業する前は大学教員をしていたのですが、教員はいつも「勉強を通じて、努力する力を身につけてほしい」と願い、試行錯誤しているものでした。
どうやら、誰かに「努力を続けさせたい」と思う人は多いようです。
しかし、その「努力」とはいったい何なのでしょうか?
改めて考えると、その正体はよくわかっていないように思います。
実態はよくわからないくせに「努力はすばらしいこと」という規範だけは強く存在している気がしませんか?
どんな人も努力したい。努力させたい。では、努力を続けるために必要なものは何なのでしょうか? 努力できるかどうかは、生まれつきの才能で決まるのでしょうか? あとからどうにかできる余地はないのでしょうか?
「努力できるかどうかは才能なのか」。これは本書を通して考えていく問いですが、答えをここに書いておきましょう。
確かに才能で決まる部分はあります。しかし、仕組みでどうにかなる部分も大いにあります。
この本では、努力の仕組みを知ることで、皆さんが今よりラクに努力できるようになることを目指します。
○「努力しない言い訳」を賢く退けよう
この本の執筆を通じて、「努力できないんですよね」という人にも色々なタイプがあることを知りました。
「頭ではわかってるけど、できなくて後悔しちゃう」タイプ、「努力しなくても何とかなると思っている」タイプ、「これを続けてても意味はあるのか?」とはたと気付いて止まってしまうタイプ、「意志が弱いので自分なんて駄目だ」と思っているタイプ、「だって努力は楽しくないんだもん」というタイプ。
あなたはどれかに当てはまっているでしょうか。
この本はぜひこのような人たち、またはこのような人が身近にいる人たちに読んでいただきたいと思います。
それでは、「努力」についてじっくり考えてみるという「努力」を、しばらく一緒にやっていきましょう。
【目次】










