その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は永井康徳、江篭平紀子(著)、日経ヘルスケア(編)の『 たんぽぽ先生の在宅報酬ドリル2026-2027年度版 全国在宅医療テスト問題集 』です。

【はじめに】

 本書は、医療法人ゆうの森が毎年実施している全国在宅医療テストの過去問題集で、「たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル第9版」の姉妹書となります。過去4年分(2022~2025年まで)のビギナー版と通常版の過去問題を網羅しており、「在宅医療の基礎知識」「在宅医療の診療報酬」「訪問看護・訪問リハビリテーション」といったテーマごとに問題を整理して解説しました。巻頭では、「在宅医療の報酬を理解するためのポイント」を分かりやすくまとめ、2026年度診療報酬改定に合わせてリニューアルしています。

 2026年度改定では、「2040年を見据えた地域完結型の医療提供体制の構築」が重点課題の一つに掲げられ、在宅医療では量と質の双方の充実が大きな柱となりました。在宅医療を積極的に担う医療機関の評価を高め、地域で面として24時間対応できる体制づくりを後押しする一方、頻回な訪問診療の適正化など「適切な在宅医療」の推進も打ち出されています。これまで以上に制度を正しく理解し、患者さんに真に必要な医療を届けることが求められており、報酬算定に関する知識の重要性はますます高まっています。

 全国在宅医療テストは、北海道から沖縄まで全国の多くの人に受験していただき、2025年度は約3500人が受験するまでに規模が拡大しました。事業所単位で受験するケースも多く、患者さんをマネジメントする知識の習得に大いに役立てていただいていると思います。

 姉妹書の「たんぽぽ先生の在宅報酬算定マニュアル」で在宅報酬の仕組みを学習し、その知識を本書で確認すると効果的に学習できます。各問題には算定マニュアルの該当ページを記し、2冊を活用して効率的に学べるように工夫しています。また、問題を解くことで在宅報酬算定のポイントが実践的に分かり、理解が進むと考えています。現に、全国在宅医療テストの成績上位者の多くは、過去の試験問題をうまく活用しています。何度も問題を解くことで着実に重要知識が身に付くはずです。全国在宅医療テストの受験者には必携であり、在宅医療の実践者の学びと研修に役立つものと確信しています。

 多死社会を迎える日本で在宅医療は鍵となる医療です。ただ、制度の複雑さから、患者さんに自信を持って真に必要な在宅医療をマネジメントできる人がなかなかいないのが現状です。読者の方々が報酬算定に関するしっかりとした知識を身に付け、患者さんのマネジメントの核となり、それぞれの地域で質の高い在宅医療の普及の一翼を担ってくれることを夢見て私たちは本書を作りました。皆様のお役に立てることを願っております。

※全国在宅医療テストの受験は、医療法人ゆうの森のウェブサイト(http://www.tampopo-clinic.com/)でお申し込みください。

2026年8月26日
医療法人ゆうの森 たんぽぽクリニック
永井 康徳


【目次】

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