その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日はデイビッド・セインさん、マーク・スプーンさんの『 ネゴシエーションの英語表現 』です。
【はじめに】
「ネゴシエーション」という言葉に、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。「高度なビジネススキルなので、自分にはあまり縁がない」などと思っている方はいませんでしょうか。
これは大きな間違いです。欧米では、ネゴシエーションは生活をしていく上でもっとも重要な手段と考えられており、家庭、学校教育、政治など、様々な場で実践されています。ましてやビジネスパーソンにとっては必須のスキルであり、このスキルがなかったら、ビジネスは何もできないと言っても過言ではありません。
本書は、国際ビジネスでのネゴシエーションで用いる英語表現400例文を紹介するフレーズ集です。執筆にあたっては、以下の3点に留意しました。
まず、日本人読者が使いやすい明快かつ簡潔な英語を用いました。持って回ったような表現では意図するところが正確に伝わらず交渉をスムーズに進めることができませんし、簡潔な表現であれば交渉相手に与えるインパクトも大きくなるからです。
次に、筆者(スプーン)の国際ビジネスでの豊富な経験にもとづいた「活きた」ビジネス英語の表現を盛り込みました。特に、多くのビジネスパーソンが遭遇する機会の多い、いわゆる「営業」の場面を想定しています。本書で紹介しているフレーズは大変実用的ですので、すぐにでも商談の現場で活用することができるでしょう。
第3に構成面では、商談のセッティングからスタートして、ネゴシエーションを開始し、質疑応答を行い、意見を表明し、条件で相手と駆け引きし、そして譲歩・妥結し、最終的に合意・契約に至るまでの交渉の様々なシーンを取り上げ、機能別に70のパターンに整理して例文を紹介したことです。細かな分類により、必要な例文が見つけやすいでしょう。また第11章では、リアルな交渉の雰囲気を味わっていただくために、ちょっとした交渉戦術を使ったダイアログもあわせて紹介しています。
本書をお読みになられる1人でも多くの方が、ネゴシエーションに必要な英語表現を身につけ、自信を持って交渉の場に臨むことを願ってやみません。日経文庫から刊行している拙著『プレゼンテーションの英語表現』『ミーティングの英語表現』とともに本書が、読者の皆さんが「できる」ビジネスパーソンとなる一助となれば幸いです。
2007年11月
デイビッド・セイン
マーク・スプーン
【目次】









