その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は程涛さんの『 道具としてのアイデア 』です。「本書で紹介する『道具としてのアイデア』」とともにお届けします。
【はじめに】
この本は、「自分と人生を動かすためのアイデア」をまとめたものです。
「こうなりたい」と思っても、なかなかやり抜けないことがあります。
しかし、それは才能や根性が足りないからではありません。
正しい「考え方」と「行動原則」が身につけば、誰でも前に進めるようになります。
2000年、私は中国で大学受験に失敗しました。
そして、両親が当時の給与の10年分にあたる借金をして、「努力が報われる環境で挑戦してほしい」と日本留学を支えてくれました。日本語も話せないまま、不安と希望を胸に飛び込んだ留学生活は、「ゼロからの挑戦」でした。
アルバイトで生活費と学費を稼ぎながら学び続け、東京工業大学(現・東京科学大学)、東京大学大学院へ進学。
そして、研究から生まれたアイデアをもとに起業しました。
資金も人脈もない中、最初の2年間は売上ゼロ。
それでも諦めずに挑戦を重ねた結果、世界初の照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin(ポップインアラジン)」で25万台のヒットを実現し、さらに「スイカゲーム」では1200万ダウンロードを超える社会現象を起こすことができました。
現在は、issin(イッシン)という会社の代表取締役CEOを務めながら、「スマートバスマット」で、日常に溶け込む新しいヘルスケアの形を作ろうとしています。
うまくいったこともあれば、何度も壁にぶつかったこともあります。
けれど、失敗も逆境も、すべてが次のアイデアを生むための「道具」でした。
立ち上がり続けてこられたのは、「信念」、そして「AQ(逆境に負けない力)」「CQ(創造的に問題を解決する力)」という3つの考え方があったからです。
この本は、その3つのマインドセットと、そこから導かれる「5つの力(実現力・発想力・回復力・チーム力・情報収集分析力)」を、誰でも使える「道具」として体系化したものです。
「うまくいかない」と感じたとき、ページを開けばすぐに実践できる。
そんな「困ったときの道具箱」として、本書を手元に置いてもらえたら嬉しいです。
そしてこの本を、夢を持ち、何かを実現したいと願うすべての人に捧げます。
程涛(てい・とう)
【本書で紹介する「道具としてのアイデア」】
第1部 マインドセット 「信念」「AQ」「CQ」
本書の序章では、アイデアを道具として使いこなす上で欠かせない、成果を生み出すための3つの「マインドセット」を紹介します。それが、「信念」「AQ(逆境に負けない力)」「CQ(創造的に問題を解決する力)」です。
- 信念は、行動の動機となる思い。自分が進みたい方向を指し示すコンパス
- AQは、困難を「対応可能なもの」と捉え直し、前に進むエンジンとして活用できる力
- CQは、好奇心をレーダーに、逆境の中に隠れた可能性やアイデアを見つける力
この「信念」「AQ」「CQ」の3つの力は、それぞれが相互に補完し合いながら、アイデアを強力な道具として動かすための基盤となります。
第2部 5つの力 「実現力」「発想力」「回復力」「チーム力」「情報収集分析力」
「5つの力」は、アイデアを形にし、成果につなげるための道具です。
- 実現力:信念を深く掘り下げ、独自性を明確にし、実現につなげる力
- 発想力:日常の違和感や原体験から発想の種を探し、アイデアを生み出す力
- 回復力:困難やピンチを乗り越え、成長へのチャンスに変える力
- チーム力:1人ではできないことをチームで実現する力
- 情報収集分析力:本当に価値があり、信頼できる情報を見極めて活用する力
この5つの力でアイデアを実現する具体的な道筋を立てることができます。
【目次】



