2月22日は「猫の日」。日経ナショナル ジオグラフィック書籍編集長の葛西陽子が「ナショジオのネコの本」3冊を全力で紹介します。
発売即重版、ネコの素晴らしさを伝えるムック
ナショナル ジオグラフィック別冊の『 ネコは天才 私たちが夢中になる理由 』は発売ほやほやの最新ムックです。なんと発売2日後という異例の早さで重版が決まりました! ネコの愛されっぷりは天井知らずですね。
特に本書は写真が素晴らしく、見飽きることがありません。ナショナル ジオグラフィックの別冊は写真や図版を豊富に大きく収録し、ワンテーマの最新情報を伝えるスタイルです。まさにネコの魅力を伝えるためにはうってつけの形式でした。
もちろん写真だけではありません。まず最初の章は、ネコの進化の過程を追うことで身体能力の秘密を解き明かします。ネコとのコミュニケーションの章では、鳴き声の意味や身体表現などを理解してよりよい関係を築くことを考えます。ネコの健康やネコをとりまく環境における問題を探り、歴史に残るネコの足跡といった文化面もぬかりなく紹介しています。
「ネコは天気を予測できるのか?」「賢いネコ選手権」などの楽しいコラムもあります。
ネコを愛する多くの方に手に取っていただいている、おすすめの一冊です。
ネコの健康と幸せを願うなら長く役に立つ、エビデンスに基づいた本
ネコを飼っている人なら、愛猫の幸福は何をおいても守りたいことでしょう。そのために何ができるのか。
最新の科学に基づいて「飼い主はネコの幸福を最大化するために何ができるか」をまとめたのが、『
あなたの猫を世界でいちばん幸せにする方法
』(ザジー・トッド著、片山美佳子訳)です。
なぜネコがそうした行動をとるのか、よりよい住環境とはどんなものか、多頭飼育の実際、食事、コミュニケーション、病気、看取り(みとり)など、ネコの一生をきちんとお世話するために必要な情報が詰まっています。
「なぜそうなのか」の理由がすべて書かれているので、動物種としてのイエネコを理解し、あらゆる状況で応用できる基礎知識が身に付く、ネコを愛するすべての方(とすべてのネコ)の役に立つ本です。
本書の最大の特徴であり、北米で高く評価された点は、「トレーニング」について紙幅を割いて紹介したことです。
ネコに「トレーニング」? しつけの類はネコには不要と考える方も多いでしょう。
しつけやトレーニングというと芸をすることを連想するかもしれませんが、本書で紹介しているものは違います。動物園で導入しているハズバンダリー・トレーニングの考え方に近いものです。
つまり、日々のケアや診察や治療にネコがネガティブな感情を持たず、前向きに協力してくれるようにするということなのです。目的はネコの健康を守ること。治療もままならない事態になってから困ることのないように、あらかじめネコと人間が準備をしておこうという考え方なのです。
この観点でトレーニングを具体的に紹介している本は日本ではまだまだ珍しく、ぜひ本書で触れていただきたいと思います。(上でご紹介した『ネコは天才』でも意義については簡単に触れています)
表紙の躍動感あふれるイラストは『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』で人気の漫画家、松本ひで吉さんの手によるものです。
ネコとはいったい何物なのか、改めて考える
ナショナル ジオグラフィック 別冊には「全史」と銘打ったシリーズがあり、1冊につき動物1種を取り上げています。1冊で基礎的な情報と科学研究の成果をざっくりと知ることができる手軽なシリーズです。
そのうちの1冊が、最後にご紹介する『 ネコ全史 君たちはなぜそんなに愛されるのか 』です。(他に『イヌ全史』『鳥全史』があります)
ネコの生態・身体的特徴、ネコの社会性や人間とのコミュニケーション、人間との関わり、一緒に暮らすことの意味や注意点などを紹介します。
ネコの現在だけではなく、歴史を振り返り、イエネコとして一緒に暮らすことを改めて考えます。
同じネコに関わる内容ですから、『ネコは天才』と似通っているのは否めませんが、掲載されている写真はすべて違います。世界各地のいろいろな表情のネコの写真を、ぜひご覧いただきたいと思います。
【ネコさんたちとネコの本 ギャラリー】
手前みそですが、「日経の本」関係者ご自慢の愛猫さんたちと「ナショジオのネコの本」の写真、お届けします。





















